Third！元暗殺者はボーダーに

８３時間目 開戦の狙撃 ページ32

前回と同じように光に包まれ、目の前の景色が市街地Ｃへと変わる

転送直後にマップを見たら、割と近くに千佳がいた
ウチらの最初は合流優先の為、其方の方へと走り始める

A「千佳！」

千佳「あ、Aちゃん！修くんと遊真くんは？」

A「もう少しで来ると思うで」

ウチの言葉の数秒後に、修と遊真が姿を表した
全員が合流したから作戦開始だ

A「まぁ…この位置やろ。千佳、一発やっちゃえ！」

千佳「分かった！」

ﾄﾞｶﾞｧﾝｯ

千佳のアイビスが火を吹き、荒船隊の近くの建物を破壊する
当然、ウチらの居場所に気付いた荒船隊はこっちを撃ってきた

A＆遊真「「シールド！」」

荒船隊の高台からの３人同時狙撃を、修のレイガストとウチと遊真のシールドで防ぐ

修「…もう一発だ千佳！今光ったところを狙え！」

千佳「うん！」

ドゴンッという音がして、荒船さん足場にしていた家が木っ端微塵に破壊された
それと同時に、また多方向からの連続狙撃が襲ってくる

A「うーん…これ持つか…？」

遊真「ギリギリってとこだろ」

遊真と話している間にも、狙撃は止まずにウチらを襲い続ける
修のレイガストが割れた瞬間、急に狙撃が止まった

遊真「作戦成功か？」

千佳「…うん、荒船隊と諏訪隊がぶつかってる！」

遊真の質問に、千佳がアイビスの標準を覗き込んで答える

修「荒船隊を捕まえた！このまま乱戦に持ち込むぞ！」

遊真「OK。こっからは俺達の仕事だな」ﾆﾔﾘ

A「殺るからには全力や」ﾆｯ

大通りを曲がって階段を駆け上がる
踊り場の分かれ道に上がったところで、修が千佳に声を掛けた

修「千佳はここから別行動だ！絶対に顔は出すな！宇佐美先輩の指示を聞いて、もし僕たちがやられたらベイルアウトしろ！」

千佳「…うん、分かった！」

修「空閑！A！点を取りに行くぞ！」

A＆遊真「「了解！／おう！」」

上は大分激しい戦いをしているようで、下から駆け上がってくるウチらに全く気付かない
途中で修と分かれ、ウチと遊真だけになった

遊真「俺が上で掻き回すよ。グラスホッパー持ってるし」

A「了解。じゃ、バレないように着いてくわ」

遊真「OK」

そう言うと同時に、遊真はグラスホッパーを起動する
ウチはフリーランニングを駆使して遊真の後を追いかけた

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