Third！元暗殺者はボーダーに

７８時間目 白トリガー ページ26

散々泣いたあと…ウチは玉狛に戻った

部屋に入ると、何故か４人に滅茶苦茶謝られた
幾ら『辞めてください？！』って言っても謝ってくるから凄く焦りました(遠い目)

遊真「そういえば…！クオンさんが、俺の親父の時みたいになっていたんだ」

林藤「…！？黒トリガーになったってことか？」

修「いえ…Aのヘッドホンは白くなっていました」

その言葉に『白…？』とみんなは首を傾げる
取り敢えず、林藤さんが調べてくれることになった

陽太郎「みな、もう大丈夫なのか？もう玉狛をぬけるとかいわないよな？」

A「…！うん、ごめんな陽太郎」

そう言って頭を撫でると『うむ、ならばゆるそう』と腕を組む陽太郎
その様子を千佳が羨ましそうに見ていた

A「あっと…千佳も撫でよか？」

千佳「…！うん！」ﾊﾟｧｯ

…え、なにこれ可愛ええ←お巡りさん此奴です

そんな感じで和んでいると、林藤さんがヘッドホンを持って戻ってきた
それをウチに手渡すとソファに座って話し始めた

林藤「そのヘッドホンには、確かに久遠の反応が見られた。つまり、黒トリガーと似たようなものってことだ」

烏丸「似たような…」

林藤「黒トリガーよりも威力はずっと弱いんだ。普通のトリガーの２倍ってとこだろ。本部に連絡したら…白トリガーと名付けられた」

A「白トリガー？」

林藤「そう、白トリガーだ。因みに効果は…『ボーダーのトリガーを制限なく使えることができる』ことだ。つまり、孤月を使いながらスコーピオンも使えるって感じだな」

林藤さんの言葉に、小南先輩が『凄いじゃない！』と声を上げる
皆も感心したように白トリガーを見ている

林藤「白トリガーを持つ条件は遊真と一緒だ。まぁ、大事にしろよ」

そう言って、林藤さんはウチの頭をポンと叩いた
遊真が近付いてきて、自分の指輪を見せて言う

遊真「俺とお揃いだな！」ﾆｯ

A「…！せやな！」ﾆｯ

遊真と笑いあったところで、言うことがあったのを思い出した

A「…ウチはガンナーになります」

全員-A「え？」

A「拳銃はウチの暗殺道具…だからナイフに逃げてました」

ウチの言葉にみんなが驚く
多分、ナイフの方が得意だと思ってたんやろうなぁ…

A「でも、これからは拳銃を使って…本当の自分で光の世界で生きます」

修「…それがいいと思うぞ」

千佳「私もいいと思う！」

修と千佳を最初に、みんなもガンナーに賛成してくれた

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