Third！元暗殺者はボーダーに

７５時間目 玉狛と演技と嘘 ページ21

不味い…遊真…！
嘘を見抜くサイドエフェクトを遣われたら終わりや…！

でも…これは本当の事だから

A「ウチはボーダーを…玉狛を辞めます」

全員-A「！？」

恐らく…二度と此処には戻れないから

A「ウチは玉狛が大嫌い(大好き)でした」

そう告げて、ウチは玉狛支部を飛び出した


＿ＮＯside

Aが飛び出したあと、玉狛では沈黙が続いていた

遊真「A…？なんであんなつまんない嘘ついてんだ？」

小南＆栞「「えっ？嘘なの！？」」

そんな遊真の言葉に、小南と栞が思わず問い詰める
烏丸とレイジも驚いたような表情をしていた

修「え…今のって演技でしたよね？」

千佳「なにしてたんですか？」

そんな４人とは対象的に『当然だよね？』と言いたげな修と千佳
遊真もなにがあったのかと首を傾げている

烏丸「じゃあ…あの言葉も…全部…？」

栞「 でも…なんのために？」

なにが起こっていたのか分からない３人に、レイジが数分前の出来事を話した

修「でも…Aに何があったのか分からないな」

千佳「Aちゃん、大分焦ってたよね…？」

そう言って考え込む修と千佳の横で、遊真が『…あ』と呟く

修「どうした？空閑」

遊真「…なかった」

千佳「え？」

バッと顔を上げると、遊真は真っ青な顔で言った

遊真「『玉狛を辞める』って言葉が…嘘じゃなかった！」

全員-遊真「！？」


＿Aside

闇堂「どうだった？」

A「…聞いとったんやろ」

目の前の机でそう笑う闇堂を睨みつける
そして、袖に付いていた盗聴器を投げつけた

盗聴器をキャッチして『ご名答』と笑う闇堂に怒りを覚える
…どうせ逆らえないけど

闇堂「…さて、お前に任務だ」

そう言って渡された資料には、３人分の顔写真と経歴等が載っていた
二枚目には地図と住所が書かれている

A「…セキュリティ厳しいところやん」

闇堂「お前の腕前なら殺れるだろう？」

A「…分かりました」

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