Third！元暗殺者はボーダーに

７３時間目 最悪な再会 ページ19

＿ＮＯside

修と遊真と千佳の３人と途中で別れたAは、少し上機嫌で玉狛への道を歩いていた
しかし、そんな空気も長くは続くことはなかった

A「…っ！？」

突然、背後から殺気を感じたからだ
慌ててその場から飛び退くと、さっきまでAが立っていた地面にナイフが突き刺さる

A「なっ…一体誰や…」

？「私だよ、天乃Aくん」

背後から聞こえた声にAは固まる
そこには…スーツの袖に血が付いた男が立っていた

A「あ…闇堂…？！」

闇堂「前世と変わらない素晴らしい素質だ…戻ってこい」

恐怖で動けないAに近付き、肩に手を乗せる闇堂
その手を振り払って、Aはナイフを構えた

闇堂「お前の得意な武器は拳銃だろう？…ああ、流石に持てないのか」

薄く笑って『銃刀法違反になるもんな？』と言う闇堂をAは精一杯睨みつける
そんなAの様子は気にせず、闇堂は続けた

闇堂「暗殺者に戻れ、A。お前は闇の花…闇の中でしか憩えない」

A「違う！」

闇堂「…？」

A「ウチは闇の花じゃない…！」

それを見た闇堂は『光に目が眩んでいる…死神と久遠め…！』と小さく呟いた

闇堂「…では殺す。勿論、君ではなく君の仲間をだ」

A「！」

闇堂「私の実力を君は知っている筈だ。まずはメガネの子で…その次に小さい女の子だ。白い子は殺すのに手間がかかりそうだな…」

Aの目が大きく開かれる

闇堂「彼らのいない場所は過ごしづらいだろう。お前の所為で殺されたとなれ((A「待ってや…分かった…！」ほう」

A「戻る…戻ります…！だから…！」

闇方「…正しい選択だ」

身を翻し『着いてこい』と言う闇堂
Aは暗い目をしながら、ゆっくりと闇堂の後ろへ着いていった

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闇堂一辰

前世ではAの元上司
政府裏機関(政府の暗殺者組織)のトップでもある

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