Third！元暗殺者はボーダーに

６９時間目 Ｂ級ランク戦･開始！ ページ15

＿数週間前

林藤「千佳をＢ級に上げようと思っている。修と遊真とAが貰った戦功を千佳に移して昇級させる」

A「そんなこと出来るんか？」

林藤「そりゃ普通はできないが、今回は例外的に『千佳にベイルアウトを持たせるべき』って意見が上層部から出てる。主に鬼怒田さんだけどな」

その言葉で、千佳を撫でていた鬼怒田さんを思い出す
鬼怒田さんって、なんだかんだで優しいんよな

林藤「まあ、千佳のトリオンに関してはボーダーとしても放っておけない訳だ。その分、遊真とAのボーナスポイントはなくなるから、自力で稼いでＢ級に上がってもらうことになる」

A「ん、了解やで！」

遊真「全然ＯＫ、全く問題なし」

林藤「修もそれでいいか？」

修「はい、元々千佳のトリオンで戦ってたようなものなので…」

林藤「よし。２月の頭から、いよいよランク戦が始まる」

ウチと遊真と修の答えに頷くと林藤さんは続けた

林藤「そこで、Ｂ級チーム玉狛第二のお披露目だ」ﾆﾔﾘ


＿

修「隊服は間に合わなかったな…」

訓練生の隊服を着ているウチらを見て修が呟く

遊真「まあまあ、来週４人揃う時まで楽しみにとっとこうぜ」

修「僕は今日は観覧席で見てる。頼むぞ、３人とも」

A＆遊真＆千佳「「「りょ！／おう／行ってくるね！」」」


＿

？〈ボーダーの皆さんこんばんは！海老名隊オペレーター、武富桜子です！〉

隊室のスピーカーから明るい声が聞こえてくる
成程…ランク戦には実況があるんか

桜子〈Ｂ級ランク戦新シーズン開幕！初日･夜の部を実況していきます！本日の解説者は…『俺のツインスナイプ見た？』でお馴染み！嵐山隊の佐鳥先輩！〉

佐鳥〈どーもどーも〉

桜子〈そしてもう一方…本日がＢ級デビュー戦！玉狛第二の三雲隊長です！〉

修〈ど、どうも…〉

遊真「ん？オサムか？」

A「捕まったんやな…」(苦笑)

桜子〈三雲隊長は、お怪我で今日は休みとのことなので、解説席にお越しいただきました！〉

その言葉と同時に光に包まれた
そして目を開けると…そこには街が広がっていた

A「転送って凄い…」

ウチがそう呟いていると遊真から通信が入る

遊真〈A、もう見つけたぞ〉

A「殺っちまえ」ﾆﾔｯ

遊真〈了解〉

次の瞬間、通信の向こうからカカッという音が響く
ドンッという音がして一気に３人がベイルアウトした

７０時間目 完全勝利→←６８時間目 相棒

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す