チカヅキタイ【dtnb】

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絶対に顔が赤くなっていると感じてすぐに顔を隠す。



ただ…今日の翔太はいつもより素直だから。







もう少しだけ…もう少しだけ






「じゃあ俺も聞き返してやる…。翔太にとって俺はどんな存在？」




渡「….特別だよ」



たった一言。




でもいつもとトーンが違う。






渡「涼太にとって俺は理性をなくしちゃうくらい特別…なんでしょ？」




「ば、ばか！」





思わず起き上がって翔太の方を見る。





…あれ、やっぱりいつもとなんか表情が違う。








渡「俺は…襲うとか…そこまでは考えていなかったけど、何回か康二に相談はしてた。」





え、翔太も康二に相談してたの？



それは本当に…康二には感謝しないと。









えっと…待てよ？







「康二は俺の気持ちも翔太の気持ちも知っている…ってこと？」



渡「そ、そういうことだな」






「……」






「……」









渡「あ、あのさ」





「……ん？」







渡「…アングレ…カムの花言葉って知ってる？」





「ちょっと待ってそもそもアングレカムってなに？」





あんなに毎日花言葉を調べているくせに



全然分からない。






渡「ふふ笑 知らないんだ。じゃあ俺が教えてあげるよ」





「…なんだっけ」









渡「いつまでも一緒。

…俺たちにぴったり…じゃない？」





「いや、わかんないよ。…また離れちゃうこともあるかもしんない…」





渡「でも婚約してるでしょ？俺たち」




「それは…！ほら…例えじゃん！デビューしたから…その…」





こんなに長くいるのに


真剣な顔で話す翔太に俺は上手く対応できない。






渡「涼太。俺やっと分かったよ」





「…なにが？」







渡「俺も…涼太と同じ気持ちなんだってね？」






「…今日、やっぱりいつもと違って素直だね」






渡「熱…うつっちゃったからかな…」






「ほら、だから…」









渡「まあでも…涼太の熱ならうつっていいや」






やべえ


翔太が素直すぎて


もっと熱出そう。

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