チカヅキタイ【dtnb】

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「ん…？」




目を覚ますと見知らぬ部屋のベッドで寝ていた俺。




周りを見渡してもどこかは分からない。



まあ良いや、ともう一度寝ようとしたら






「翔太、起きた？」



と聞き馴染みのある声。




…涼太みたい









……ん？涼太？








「翔太起きろ。もう8時だぞ」



どうやら大当たり。




「え、なんで涼太がいるの！？」




宮「無事、向井康二からお預かりしましたけど」



「あ、あ、そうだ…。昨日…のんでた…」



宮「てかなんで俺？って思ったんだけど、もう夜も遅かったし。」



「ごめ…ん。ありがと…」




宮「お腹すいてるよね？朝ごはん、作ったから一緒に食べよ」






…これは夢なのか？



とりあえず、顔を洗って顔をぱちぱち叩いてみる。





…夢…じゃない……。



綺麗に重なっているタオルを1枚とり、しっかり顔をふく。





……やっぱり夢じゃない。




そして人の家だけど、涼太も俺と同じ綺麗好きだから居心地がとても良い。



「いただきます」


俺の好みがきちんとわかっている献立。




「うわっ！うっっま！！」




宮「翔太それしか言わない…笑」




俺のことを理解してくれていて



俺の苦手な料理ができて



几帳面で



距離感を考えてくれている。






正直こんなに俺好みの奴なんているはずない。









越えられないのは幼馴染という関係性。




ただそれだけ。

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