チカヅキタイ【dtnb】

21 .shota ページ21

佐「終わったぁぁぁぁぁ！」


"お疲れ様でした！反響凄いですよ！"



スマホを見せるスタッフさんを横目に涼太の体調が気になって声をかけると


「大丈夫。」


って小声で一言。


さっきよりは表情が落ち着いていつも通りになっているのを見て少しほっとする。



皆が見ているのを覗くと


SnowMan



アルバム発売



Party



アルバム



…と沢山の言葉がトレンド入りしていて、まだ現場にいるというのに大いに盛り上がった。


しかし康二が


向「そういえばダテちゃま。気づいた時にはいなかったんだけどどしたん？」


と口にすると場は一気に静まる。



阿「翔太が出てきたあたりからだったよね？」



深「珍しかったよね、びっくりした」


だけど誰も気づいていない様子。


そんなメンバーの様子を見て思わず笑ってしまった俺の姿を見て安心したのか、


「あ、ごめんごめん。ちょっと大きいのが出…」



佐「貴族なのに便…！？」



岩「佐久間やめろ笑」



いつも通りボケをかまして誤魔化していた。





…俺だけだもんねぇ〜！知ってるの。




ラジオが終わったのは昼前。



これから仕事もないし美容グッズでも買いに行こうかなと思ったら、珍しく涼太からお声掛け。



「さっきのお礼がしたかったの」


「いや、気にしないでよ笑」


「マジ助かった。翔太いなかったら俺今頃どうなっていたか」


「大袈裟だなぁ…」



なんでも買いますよなんて言う貴族舘様の期待に答えて俺の行きつけの店でお高い品をゲット。


欲しかったけどちょっと高くて諦めたやつ。


良いことしたらちゃんと返ってくるんだな〜なんて呑気なことを考えている俺とは裏腹に、涼太はある決断をこの時していたらしい。









その話はまた今度。

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