チカヅキタイ【dtnb】

19 .ryota ページ19

深「読みまーす。ペンネーム 舘様大好き さん」


絶対俺じゃんコレ。


深「舘様へリクエストです。昔からずっと好きだった友達に告白するというシチュエーションが見たいです。」


佐「うお！国王の告白…」


向「ダテちゃまの告白。早く見たいわ♡」



「ちょっと……待ってくれるかな」


考えるふりをしてこんな事を言ってみたけど


実は昨日夜遅くまで飲んでたせいか


お腹が痛くて仕方ない。




「もう……ちょっと…」


そろそろ限界なのは分かっていたけど、あと10分の辛抱。


リクエストをくれたこの子のため。



「よし、大丈夫です」



深「よーい！スタート」




「ずっと…前から……」



「気になってしょうがなくて…」



「ずっと痛くて…」





「早く伝えたくて………」





……やべえ、もう限界かも。


言ってる事 今の俺の気持ち全てだわ


ずっと前から下半身が気になってしょうがないし


ずっとお腹痛いし


早く誰かに伝えたいけど



「いけいけ〜！！」



「めっちゃイケボ〜！」





…誰にも伝えられない。


どうしよう、俺。




もう倒れちゃ………





「知ってたよ！！！」



「翔太…？」



「知ってたから、早く言えって！！」



翔太はそう言うと、皆には見えないように手でトイレの方を合図してくれて



"俺がどうにかしとくから"




そう口パクで伝えてきた。



あまりの翔太の迫真の演技に

誰も俺の方は向いてない。








助かった。

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