チカヅキタイ【dtnb】

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「康二って…翔太のこと 本気なの？」



え、どういうこと…



涼太の発言が頭から離れない。


本気って…その……







恋とかそういうやつ？



いやいや、それは違うでしょ…。



俺が涼太に対して持っている感情も



恋なはずがない。




ましてや、普通に仲良い康二が俺に恋してるだなんて…






向「好きやで？」




その前から康二達は何か話しているようだったが、扉の向こうではっきりそう康二が言ったのを聞くと、動揺からすぐに逃げ出してしまった。






深「翔太どうし……」




あれ、ふっかがいたのか。まあ良いや。



こんな顔、見られたくない。





何も考えず無我夢中に階段をかけ上がる。



屋上に出るとそこには都会のビルが立ち並ぶ。



俺の生まれ育った場所とは全然雰囲気は違うけど



もうそろそろ、5時のチャイムが鳴るのかな。



なんて何となくわかってしまう。




そして




何故かそのチャイムを聴くと涙が溢れ出す。





「帰ろ翔太。涼太くんも」




「まだ涼太とあそぶのー」




「もうすこしだけ。」




「じゃあもう少しだけね」




「やった〜！涼太いこ？」




「ほら、おててつないで2人いっしょ〜」




「んふふ。いっしょ！ずっといっしょ！」







…ほら、また思い出す。



あの頃の涼太との思い出を。

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