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僕達がまだ起きない明方、ヒョンは静かに宿舎を出た。

お見送りくらいしたかったなぁ。

もう寂しい。

スマホのコールボタンを押してみる。

まだ飛行機かな。

もう着いたかな。



SH「Hi?」

「ヒョン、、、」

SH「おはよう、かな?」

「はい。おはようございます。ヒョン、もう着きましたか?」

SH「着いたよ。フランス語、全然分かんないや」



スマホ越しに色んな音が聞こえる。

多分、空港かな。



「気をつけてくださいね」

SH「うん。ホソガ居ないから迷子になれないね」

「ちゃんと帰って来てください」

SH「もちろん。帰ったら1番に迎えてよ」

「もちろんです!!!」

SH「Cheers(ありがとう).」

?「スヒョナー」



誰かが呼んでる。

フランスのアミかな?

それにしては声が低いし、近い気がする。



?「なんだ、彼女?嬉しそうな顔するねー」

SH「違いますよ、もう」



嬉しい。

そんな顔してくれてるなんて。



SH「ごめんね?ユヒョンがうるさくて」



共演者のコンユさんか。

びっくりした。



「いえ、ヒョン、頑張ってください」

SH「Cheers(ありがとう).離れてても一緒だからね。Have a nice day(いい1日を).」

「はい」



耳に残るヒョンの声がくすぐったい。

電話にこんな力があるなんて思ってなかった。



「ふふ」



今日も1日頑張れそう。

この後上げてくれたセルカには、コンユさんとタキシード姿のスヒョニヒョンが笑って写ってた。

23我儘 スヒョンside→←22電話 ホソクside



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作者名:ソラン | 作成日時:2021年8月2日 13時

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