だから恋は難しい (🧡)

☁️ ページ24

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〈向井side〉






俺がAちゃんに連絡したのはあの後
悩みに悩んで
一ヵ月も経った後で、このまま連絡しないで終わりというのはさすがに苦しすぎたからやった。

会えへんかも、と送って

心の中ではスッキリした。

自分が楽になりたかったっていう、せこい考えもあったな。

きっともう返事も来ないだろうと思ってたから、
早く忘れようと努力しようと思った矢先。



『会えなくてもいいので、たまに連絡してもいいですか？』


そう、まさかの返事がAちゃんから来た。


目をかっと見開いて、
身体がぐわーって体温があがる。

俺はすぐに

『俺でええならなんでも送って！』

と送ってしまった。


会わなくても、連絡し合えるだけでいい。
Aちゃんも、きっと悩んで、そう送ってくれた事が嬉しくて。

情けないけど、ブっレブレな自分に笑う。

そのあとの収録はいつもよりたくさん喋れたし、めちゃくちゃ楽しかった。






収録終わりに



「あ、Aさん、会ったよ」

と
これもまさかの事をめめが上着を着ながらいった。

「え？！どこで？？」

「さっき雑誌の撮影してた時。
俺も仕事あったからあんま話せなかったけど。」

「そうなんや、へえ、そっか」

「康二って意外とマジメだね」


そう言ってめめはニヤついた顔を見せる。


「なにそれ」

「Aさんめっちゃ泣いてたよ。康二に会いたいってずっと言ってた。」

「え、嘘、え、ほんま？」

「嘘」


…嘘かい。


「なんやねん、めめらしくない」

「散々SixTONESの目黒でイジられたからね？仕返し。

でも、言われてないけどそんな感じだったよ」


そう、いつものようにめめは笑ったあと、楽屋を出て行った。




俺は、なんでも送ってとAちゃんに言ったものの、
自分から

『撮影終わった！めめに会ったん？』

なんて、送るし。

『担当変えたらあかんで^ - ^笑』

と、ちょけたLINEを送るのだった。


会えなくてもAちゃんが楽しくなるように

Aちゃんが暇なとき見て笑ってくれたらええなって、

俺の事LINE見た時だけでも思い出してくれたら、ええなあって。





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