だから恋は難しい (🧡)

⛅️ ページ15

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康二くんとはそのあとも何度かランニングをあの公園で共にした。

普段のことや仕事のことをたくさん話して。

疲れてきたら解散。

ある日、



「そういえば」

「？」

「Aちゃんってどんな曲聴いて走ってるん？」

いつも俺来るまでイヤホンしてるやん？
と指で耳を指した。

「えー、なんかアガるやつです。
あんまり詳しくないんですけど。」

そう言ってプレイリストを見せると

「お、ええね、俺もコレ入れよっと」

「康二くんは？」

「俺？俺は洋楽ばっかりやなー、バンドも聴く！」


康二くんもスマホに入ったプレイリストを見せてくれる。
おのずと顔が近くなってどきどきした。





…





康二くんと音楽の話をしてから、
あんまり考えて音楽を聴いてなかったなあ
と思う事が多かった。

今日もただ流行ってる曲を聞きながら打ち合わせに向かう。


渋谷のタワレコの前を通る時
康二くんが洋楽を聴くと話していたことをまた思い出した。

まだ打ち合わせまで時間はあるし
ちょっと見てみようかな〜なんて軽い気持ちで入店すると、
一階には若い女の子で溢れかえっていた。

熱量に圧倒されつつ洋楽コーナーの階に移動する。


「今日一階やばいっすね」

「あー、SnowMan？の発売日だからね、特典もパネルもあるからレジ混みまくり」

なんて店員さんの声が聞こえた。
お疲れ様です店員さん。

ジャニーズってやっぱり人気なんだなあなんてぼんやり考えて、私は私で試聴コーナーで闇雲に視聴して、なんとなく良いなって思ったCDを購入した。


一階に戻るとまだまだ女の子達がいて、やっぱりすごかった。

早く私も打ち合わせに行こうとその場を離れようとすると

視界の隅に康二くんがいた。




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