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佐「ふっかから誘うのなんて珍しいね〜?雨でも降る??」
「うっさいわ!俺だって誘う時は誘うっつうの!」
あの後、直ぐにOKしてくれた佐久間と共に俺は居酒屋に入っていた。
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「そういえば...お前アニメのクリエイターになったんだよな?」
佐「そうそう!ふっかは...大学4年だよね?就職決まったの??」
「何とか無事に決まりました...」
佐「おお!それは良かったね!!」
やっぱり感じる"ぎこちなさ"
でもその正体が分からずにいた。
「佐久間はさ...仕事の方順調なの??」
佐「.....まあね!」
ほら、やっぱり変な間、なんか気になる。
「...なんかあった?」
佐「へっ!?なっ何にもないよ!大丈夫!」
「...嘘つき、なんか悩んでるんじゃないの?」
佐「...分かる?」
「いつもと感じが違うから何となく...」
佐「...そっか...ふっかには隠せなかったか...」
そう言うと佐久間は話し始めた
要約すると、
クリエイターとしては順調だけど、人間関係でちょっとしたトラブルがあったらしく、同僚と面と向かって話すのが怖くなったそう。
だいぶ落ち着いては来たらしいし、原因はほとんど向こう側にあったらしいから佐久間はほぼ悪くないが、ちゃんと言えなかった自分が嫌になり、またその同僚に会うのが怖くて会社にも出勤できなくなってしまった。
一応、家からでもできる仕事だから今は在宅勤務をしているらしい。
一通り話すと、佐久間は涙が止まらなくなっていた。
佐「最初は仕事のぶつかり合いだからどうってこと無かったんだけどさ、プライベートまで引きずっちゃったからっ...なんかちゃんと言えなかった自分が...悔しくてっ...おれっ...ダメなのかなって...」
そんな佐久間を慰めながら、今自分が言える精一杯のことを言ってみる。
「無理なら...無理でいいんじゃない?」
佐「えっ」
「無理しすぎてまた辛くなってもしんどいじゃん、せっかく好きな仕事就けたのに、その周りのせいで辞めるなんてなったら勿体ないよ。」
佐「...うん」
「自宅からでもいいなら、甘えてもいいんじゃない?それでも辛くなったら俺に相談してくれればいつだって相談乗るし。」
佐「...うん...ありがとう、ふっか」
その時、にこーっと泣きながらもしてくれた笑顔は、俺の知ってる佐久間の笑顔だった。
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ぴぃ - 突然すみません。「Schneehaus」という作品が病系のお話の様ですが、こちらとシェアハウスの設定が似ている気がしました。おそらく主様の方が先にこのお話を考えられたのかなと思い報告させていただきました。 (2021年10月19日 5時) (レス) id: 0d74d06c31 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ありがとうございます!楽しみにしています! (2021年2月7日 18時) (レス) id: bd32a8802b (このIDを非表示/違反報告)
Ra.(プロフ) - 葵さん» リクエストありがとうございます!移行先で書かせていただきます!今後もよろしくお願いします!! (2021年2月7日 18時) (レス) id: 87b7a84b39 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 初めまして。いきなり失礼します。リクエストなんですがdtがfkに初めて弱みを見せたお話をみたいです! (2021年2月7日 12時) (レス) id: bd32a8802b (このIDを非表示/違反報告)
Ra.(プロフ) - 綾子さん» こちらこそリクエストありがとうございました!今後もよろしくお願いします!! (2021年1月31日 17時) (レス) id: 87b7a84b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ra. | 作成日時:2021年1月17日 2時