近くて遠いSNS 【K.Nozomu】

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ren

Aちゃん大丈夫かな…？

なんで気付かんかったんやろ…

俺一緒におったやん。

話してたやん。

なのに…


あーーー、自分にムカつく！！！



自分にムカついているとどこからともなく聞き慣れた声が





西「おーい！」

藤「あ！Aちゃーん！」

大吾とAちゃんが向こうから走ってくる。

藤井くんがAちゃんに「大丈夫？！」って聞いてる。

藤井くんの質問に答えるAちゃん。

でも、俺の耳にAちゃんの声は入ってこんくて……





【なんで手つないでるん？】



俺の頭ん中はその言葉で埋め尽くされてる。

その言葉のせいでなんも耳に入ってこんし、なんも考えれん。


なんで離さへんの？

大吾のこと好きなん？



疑問とモヤモヤが 俺の思考に霧をかける。



平「…ん、廉！！」

紫耀に呼ばれて、霧の中にいた思考は現実に戻ってくる。

平「どこ行きたい？ って話。聞いてました？？」

永「え、あ、聴いてなかった」

もー、ちゃんと聞いててくださいよ なんて怒ってる紫耀。

本当に思考に霧がかかったみたいでなんも考えれんくて、とりあえず、ごめんって謝っといた。



目の前の2人を見たくなくて、なんとなーく右にいるのんちゃんをみたら、

永「……ぇ」



なんとも言えない

…敷いて言うなら

…苦しそうな？




のんちゃんのあんな顔見てたら移りそうだったから、ポケットからスマホをだして真っ黒な画面を見る。

真っ黒な画面に写った顔は







のんちゃんと似たような

苦しそうな顔だった。



なんで同じような顔をしとるんかは、霧のかかった思考では分からんくって…


これ以上考えても答えは出んっておもったから、考えるのを諦めた。






諦めたからかな？



また霧が濃くなった気がした。

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