Dia nevado．IV

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-Abe-



正直ね？俺の知らないAをこーちも、ラウもふっかも知ってて、ずるいって思ってる


けど、佐久間含めてここにいるみんながいなければ俺は、もう一度この大切な人に会えなかったと思うと、


(嫉妬六割で)感謝なんだ




だから、もう一度掴めるこの手は、俺はなにがあっても離さない




｢...A、話すことって？｣



もしね、


今から告げられる内容が良くないものであっても

自分の気持ちを自覚したあの日から
歩む道が地獄であってもAと共に行くって決めてるから



だから安心して、ほしいな。




雪｢...ぇ、っと...。｣


｢ん？｣


雪｢昨日、途中になってた内容のことなんだけど...｣


...あぁ、『一緒にいられない』って話...

もう正直泣きそうだったよ...(笑



雪｢理由があってね、、、｣





そこで言葉詰まってしまったA

目には『不安』




膜の張った茶色の瞳がゆらゆら揺れて、引き込まれそうなほどの魅力だよ...


そんな不安に感じないで



なんでもいい、何が起こっても、俺はもう離れない









雪｢びょ、きが再発したから...｣


｢...うん。｣


雪｢そんな私が...こんな私は、一緒に入れないよ。｣




なんてこと言うんだよ。

自分のこと『こんな』なんて言うなよ



ましてや俺の大切な人を...





でも俺が今言うことはそんなことじゃないな




｢泣かないで。...俺離れないって伝えたよね？...もう後悔しない。｣


｢Aを支えたい。今度こそ。｣


雪｢でも...｣


｢再発した、から、一緒にいられないじゃ、俺離れられないよ...｣





...あぁ、情けない。俺が泣いちゃダメだろ(笑



ましてやラウールもいるのに







雪｢...亮平くん、分かってないよ...｣

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