君がいなくなっても-2-

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少年たちの舞台期間中のこと




週刊誌にある記事が出た




【SixTONES松村北斗×Snow Man花巻A お忍びデート】




帽子をかぶった私と北斗が、夜一緒に歩いているところを写真に撮られていた




勿論今日も公演がある




『...おはようございます...。』




深澤「A！どういうこと？これ。」




田中「北斗はなんも喋んねぇし、」




『っ、と...。』




滝沢「花巻、松村いる？」




そこに滝沢くんが現れ、別室で話をすることになった




滝沢「単刀直入に言う、どういうことだこれは。」




松村「.....。」





滝沢「この記事は事実か。」





『あの、』





違うんです、と否定しようとした私の前に庇うように北斗が立った





松村「付き合ってます。でも公表する気はありません。」





『ほく、と？』




滝沢「あのな、お前らにとって今が大事なの分かるよな？」





松村「わかってます。だから公表する気は無いですし、ブログで否定するつもりです。」




滝沢「花巻。」




久しぶりに聞く、滝沢くんの低い、少し怒った声。




滝沢「恋愛するなとは言ってない、けど分かってるよな。」




唯一の女が他のグループと恋愛なんて、事務所からしたらたまったもんじゃない。




『すみません。』





滝沢「...まぁ、メンバーじゃないだけいいよ。とりあえずそれぞれメンバーに事実を伝えた上で、双方ブログで否定しろ。今後撮られるようなことがあれば考える。」




『.....っ、はい。』




松村「分かりました。」




楽屋に戻ると、メンバー全員が私たちに視線を向ける。




松村「俺たち、付き合ってる。けど公表しないから、よろしくお願いします。」




『.....お願い、します。』




その時、あの人の顔は、あの人の顔だけは見れなかった。

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