信頼 ページ17
『こうやってエレベーターで会うの久しぶりですね。』
渡「んー、言われてみればたしかに？」
狭く、密閉されたエレベーターの中。
翔太さんの指と私の指がどちらともなく絡み合う。
冷えていた指が翔太さんの体温で温まっていく。
渡「ね、撮影の後、編集部の人に俺たちの関係聞かれたりした？」
翔太さん、ワクワクした顔してる。
バレたら困るはずなのに、
『…たくさん聞かれましたよ。翔太さんはもう少し危機感持った方がいいと思いますけどね！！』
渡「ふはは、Aちゃん怒ってる。」
翔太さんは私が困ってたり、ちょっと怒ったり、私の反応を見ていて楽しいのかもな。
高校生、というより小中学生みたい？？
ふとよぎるリナの顔。
多分、私は後輩たちに詰め寄られることより、リナを誤魔化してることの方が辛いんだ。
Aには幸せになってほしい。
Aが選ぶ人なら絶対いい人。
私のことを理解して、すぐ側で支えてくれる大切な友だち。
そんな大切な友だちに秘密を作るのは、やっぱり心地が悪い。
『……この間の撮影の後、同期に言われたんです。翔太さんと仲良しだったね、って。』
もう誤魔化したくない。
『私、まだ誰にも翔太さんとお付き合いしていること言ってなくて。』
渡「うん。」
『同期、というより私にとって大事な友だちで…内緒にしてることでなんだか罪悪感？みたいのがあって…私の友だちに翔太さんとのこと、話してもいいですか…？』
なんて言われるかな。
世間にバレたら困るって言われる？
思い上がるなって思われちゃうかな。
なんて、悶々と考えていると
渡「え？いいに決まってるじゃん。Aちゃんの友達でしょ？」
翔太さんはきょとんとした顔をしていた。
『え、本当にいいんですか？』
渡「Aちゃんの友だちなら安心だもん。いいよ。」
エレベーターの扉が開く。
渡「今度、会わせてよ……ってもう撮影で会ってんのか。」
翔太さんに引っ張られるようにしてエレベーターを降りる。
なんだ。
そんな心配することなかった。
私、ちゃんと翔太さんに信用してもらえてるのかも。
口元が緩む。
その代わりになるのかはわからないけど、繋がれた指をきゅっと力を込めてキツく繋ぎ直した。
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小豆(プロフ) - TikTokさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました…！ (2020年12月2日 4時) (
レス) id: 8cc00cb2b2 (このIDを非表示/違反報告)
TikTok - ページ２から名前変換できなくて小豆ちゃんは本当にいい子だと思うになっています。直していただけると幸いです (2020年12月2日 3時) (レス) id: 6febd5b71e (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - みるきーさん» 初めまして！コメントありがとうございます。 私もようやく二人に平和な日々が訪れて安心しています…！どうぞこれからもよろしくお願い致します。 (2020年11月22日 13時) (レス) id: 702e6b81f5 (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - 完結おめでとうございます。2人にようやく平和？な日々が訪れて安心しました。番外編も楽しみにしています！ (2020年11月22日 3時) (レス) id: 3b9a27c99c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆 | 作成日時：2020年10月24日 4時
