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ふっかが帰った亮平の部屋は、すごく静かだった。
二人きりの時間は、大切で尊くて。
だけど想いが通じ合った今は、妙に照れくさくもなる。
阿部「はぁ〜っ、」
「？亮平？」
大きく息を吐いてソファに座った亮平に続くように、私もソファに腰掛ける。
阿部「……未だに信じられない。」
「へ？」
阿部「だって……。その……俺たち、恋人同士ってこと、だよね？」
「え！？あ、はい……多分？」
改めて言われると恥ずかしい。
初めてのお付き合いだし。
相手が、亮平だし。
阿部「ねぇ、多分じゃなくて。俺らちゃんと付き合ったんだよ？ふっかという証人もいるし。」
「へへ、ごめんごめん。そうだよね。」
自分で信じられないと言ったくせに、私が「多分」と言うとほっぺをプクッと膨らませて不服そうにする亮平は、昔と変わらない自由さが出ていて。
なんだかくすりと笑ってしまう。
阿部「あの。」
「ん？」
阿部「……これからも、そばに居てくれるんだよね。」
まだ少し自信なさげにそう言う亮平は、私より随分大人だし経験もあるだろうに、不安らしい。
阿部「あ、俺、ちゃんとAが卒業するまではちゃんと先生と生徒として関わるよう善処するから！！……多分。」
「あ、うん。ありがとう？」
亮平は自分自身に言い聞かせるように、私の返事なんか聞かずに続ける。
阿部「(ボソッ)渡辺はお兄ちゃんだからまあいいけど、問題は目黒だな。体育祭のこともあるし、目黒は絶対Aのこと、…ってそんなことに口出すのは大人気ないのかな…」
「？どうしたの？」
阿部「あ、いや、ね？Aは相変わらず鈍感だから。そこが魅力でもあるけど、心配だって話。」
「？うん？」
よくわからない亮平の言動に？を浮かべる私を見て、亮平が「先が思いやられる……」と頭を抱えていたことなんて私は知る由もないのだけれど。
こうやって2人で居られるだけで、これから先も無敵な気がした。
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たぬ(プロフ) - 朝桐さん» 最後まで読んで頂けただけでも嬉しいのに、宝石みたいにキラキラした素敵な感想をありがとうございます。頂いた言葉全てが宝物です。こちらこそ出逢ってくださりありがとうございました。 (3月21日 23時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！涙なしでは見れなくて、とても生きててよかったと、見れてよかったと。運命といいますか奇跡にただ救われました。執筆活動お疲れ様です。今後のたぬ様の日々が愛に溢れますように。本当にありがとうございました！ (3月18日 22時) (レス) @page43 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - みみみさん» お読み頂き、素敵な感想までありがとうございます。楽しんで頂けたのなら本当にすごく嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございました！ (9月6日 23時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 今日初めて見つけたこの作品、１話から今まで全部いっきに読みました☆本当に素敵な作品でした😊ありがとうございました！！ (9月2日 17時) (レス) @page43 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - 桜色さん» とっても優しくて愛のある感想を送ってくださってありがとうございます。どの言葉もとても勿体ないくらいですごく嬉しいです。最後まで読んで下さってこんな素敵な感想まで下さって、こちらこそありがとうございます！ (6月5日 22時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年8月24日 22時
