気づいた日 ページ40
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〇2015年夏(周央18歳、宮舘22歳)
宮舘.
もうすぐ夏祭りの季節だねなんて、佐久間と史那とご飯を食べに来ている時に話題に挙がった。
佐久間｢ふみは涼太の妹ちゃんと翔太の妹ちゃんと3人で行ったりしてるんだっけ？｣
周央｢毎年じゃないけど、予定合う時はね。でも今年は無理そう...｣
佐久間｢よし、じゃあ3人で行こうよ！｣
宮舘｢この3人で？｣
佐久間｢うん、地元のやつ行こ〜。あっ、でも地元だったら翔太も誘う？｣
周央｢いいねいいね！行こ！｣
史那も乗り気だし、楽しそうだから俺も乗ることにした。
でもお祭りまで1週間をきったくらいに、佐久間が顔の前で手を合わせて謝ってきて。
佐久間｢ごめん！俺お祭りの日仕事入ったから行けないわ...｣
周央｢あらら...｣
宮舘｢それは仕方ないね...｣
佐久間｢だからお祭りは3人で行ってきて？｣
周央｢でも私もお仕事入る可能性あるな...。
え、そしたらゆり組夏祭りデートになる！？｣
宮舘｢史那はお祭り行けなくてもいいの？｣
周央｢......嫌や｣
佐久間｢くそっ、ふみの浴衣姿見れると思ったのに...｣
周央｢あ、それなら着るっていう選択肢がそもそもないから大丈夫｣
佐久間｢えっ！？｣
周央｢暑いもん！(笑)｣
2人が盛り上がっている間、翔太がボソッと｢3人か...｣って呟いていたことなんて気がつかなかった。
ーーーーー
宮舘｢......えっ？｣
渡辺［だから、急用入って行けなくなったんだって］
前日の夜、急用で行けなくなったと電話をかけてきた翔太。
渡辺［ふみにはもう伝えておいたから、明日は2人で楽しんできてよ。じゃあね？］
宮舘｢え、待っ...｣
俺が話し終わる前に、用件を伝え終えた翔太は電話を切る。
しばらくすると、史那からも連絡が来て。
周央［翔太くん、明日来れなくなったの聞いた？］
宮舘［うん、さっき電話来たところ］
周央［2人で行こうね、なんかデートみたい笑笑］
デート、か...。
史那と2人で出かけたことはあっても、お祭りに2人で行ったことはなかったな。
周央［でもデートなら、やっぱり浴衣着た方がいいかな...］
宮舘［無理しないで、涼しい格好で来なね］
周央［分かった、そうする！］
ーーーーー
当日の夕方、時間より少し早めに集合場所に着いた。
何だろう...。少しソワソワしている自分がいる。
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作者名：燦
| 作成日時：2022年12月5日 13時
