もっと強く抱きしめたなら。＿Season 2＿

Story…2 ページ2

『可愛い…』


岩本
『…は？』


『なんでもない…！』



小さく頰を膨らますのなんて見せられたら

この胸が苦しくてたまらない。




『…とにかく、私は照しか見てないから。』


岩本
『……。』



『…信じてくれる？』



岩本
『…放課後。』



『いつものパンケーキ屋さんね！』



たった三文字で全てを察した私を見て、ようやくいつもの笑顔が見れた。








ーーーーーーーーーーー




『あっ、新作出てる〜。』


岩本
『マジ？』



『しかもチョコ系だよ？照の好きな。』



岩本
『頼んでみっか。』



『うんっ。』





こうして二人、向かい合って甘いものを食べるのも見慣れた光景。





岩本
『…あぁ…』


『美味しいんだ？？』


岩本
『…言葉が出てこないぐらいに。』


『…ふふ。』





出会ったあの頃は想像できなかった。





(回想)


『……』



岩本
『…なに』



『…なんでもないです』


岩本
『…あそ』





そこまで怖いとも思ってなかったけど。

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