Story…9 ページ9
目黒
『会って間もないのに
今すぐ信用しろって言うつもりはないけどさ』
私の方をしっかり見ながら
目黒
『…俺はAがもう一度誰かを信じて
人生の再スタートが切れるように
何があってもAが俺を必要としなくなるまで
そばにいる。』
…泣くつもりはなかった。
嬉しいとか、悲しいとか、寂しいとか
全てどこかに捨ててきたはず。
期待するだけ、信じるだけ苦しいことを
何度も思い知らされてきたから。
『…っ』
この人の表情や、言葉が
どうしてこんなにも壊れてしまった私の心を
まるで修復しようとしてるみたいに強くあたたかいのか。
目黒
『俺しかいないんだから。
…泣きたい時は泣くの、いい?』
『…はい…っ』
ちょっとだけ笑って
私を優しく抱きしめて
背中を心地のいいリズムで叩いてくれていた。
そして何度も…
目黒
『…大丈夫、大丈夫だから』
…やがてそのまま眠りに落ちて。
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杣クリーム(プロフ) - なぎさん» 出逢って読んでくださり、ありがとうございます😳🖤 (2022年1月18日 19時) (レス) id: fb55cfc90e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - こんばんは!今回のお話しもとても面白かったです。特にめめが主人公を助ける初めのシーンは本物のめめの様に男らしくて、その場面が簡単に想像出来て読んでいて楽しかったです。今回も素敵なお話しを書いて下さり、ありがとうございました。 (2022年1月18日 18時) (レス) @page35 id: e44ab1c4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杣クリーム | 作成日時:2020年12月7日 0時