Marionette《目黒

Story…27 ページ27

このままじゃ彼が危ない。



北山
『…Aが手に入るなら俺はなんだってする。
…目黒さん…でしたっけ、
これ以上邪魔をするなら、消えてもらわないといけません…っ』




お兄ちゃんが走り出して



松村
『蓮…！！』



とっさに蓮の前でたけれど…



”きゃー！！！”



悲鳴は聞こえても痛みはない。


しっかりと顔を上げれば…




『お兄さん…？』


松村
『…っ』



目黒
『…誰か救急車！！！

…おい…おいっ…！』



彼がお兄さんを抱きかかえる。




松村
『…彼女の…お兄さん。』


北山
『…っ』



松村
『…兄妹だから、家族だから
繋がっていたい気持ちは…多くの人間が…持っています。』




苦しそうなのに話すことを止めようとしない。



目黒
『兄さん…！！』


松村
『私と…蓮は、血の繋がらない…兄弟です。

思ったように…うまくいかなくて…苛立ったりする。

…でも、こうして咄嗟に守らなければという…感情が出てきて。
…これが家族であり、きょうだい…なんですよ』

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