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結局は自己満足 ページ9

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Watanade said


夜、9時頃。


レッスン場に忘れ物をした俺は、レッスン場へと足を運んだ。


渡「…怖っ、」


夏の夜は、そこまで暗くないとはいえど、9時となれば暗くなる訳でこのレッスン場も暗くて俺は怖かった。


ドアノブを回し、レッスン場へと入る。

電気を付け、辺りを見渡して忘れ物を探す。


渡「あった…、」


忘れ物を置いていた、壁に歩いて、しゃがむ。


すると、


渡「うわぁぁ!!」


後ろから肩を叩かれた。


「っわっ、びっくりした、」


渡「…っAか、びっくりした」



後ろを振り向くと、レッスン着を来たままのAが驚いた顔をして立っていた。


「翔太くん、なんでここにいるの?」


渡「忘れ物、取りに来た」


「翔太くんが忘れ物なんて珍しいね、」



そう言って笑ったA。



にしても、


渡「お前こそ、なんでここにいんの、?」


「…あー、まぁ、ちょっと?」



そう、歯切れ悪く答えたA。



渡「…レッスンか、」


「え、なんで分かったの…、」


渡「お前、バカなの?笑 その服装見れば分かるって」


「あ、」


俺がそういうとやってしまったという顔をした。


…こいつってなんで頭いいくせに、こういうことはバカなんだろう。



渡「てか、お前さ、なんでこの時間まで残ってんの、」


「…練習してたから。」


渡「俺らは、さっさと帰れって言ったのになんでこんなに遅くまでやってんの」


「……最近、こっちに来れてないからその分遅れてるからサマパラに間に合わなくなっちゃう。」


そう言ったAは、俺の傍から離れ、鏡に立て掛けておいたスマホで動画を再生した。



「翔太くんも一緒にやる?笑」


俺のことを見ずに、体を動かしながらそう言った。


渡「やらない、けど少し見てる」



「翔太くんに見られながらなのは恥ずかしいよ笑」

「それに、翔太くん明日朝からロケでしょ、」



渡「え、なんで知ってんの、」



「マネージャーさんが言ってた」


…明日のロケは、結構遠くに行くって言ってたから早く帰んないとだ。



渡「…俺は帰るけどAもさっさと帰れよ、倒れてんだからお前は、」



「わかってます笑」



そして、俺はずっと思っていた疑問を口に出して、Aに問う。











渡「……あと、お前がここまで頑張る理由って何」










「……なんだろうね、ファンのみんなの為でもあるし、けど結局は、」



















___自己満足させる為かもね。__

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作者名:suger | 作成日時:2021年12月5日 7時

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