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遠い存在 ページ44

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Mukai said


クリパが始まって数日がたった。
大吾にも恭平にも仲直りするように言われたんに、まだ仲直りすることはできてない。

それどころか、余計に距離が遠くなった気がする。





向「…Aっ、『あ、春川くん!こっち手伝ってもらってもいい?』ぁ、」

「あ、今行きます!」




俺が話しかけようとしても、スタッフさんやったり、研修生に呼ばれたりして話せる機会がない。
…もしかして、仲直りしたいと思ってるん俺だけなんか…、?


そんなん嫌やっ…、


けど、最近はほんまにAが遠い存在になってきてる気がする。
全然話さなしてないとかやなくて、ほんまにいずれは手の届かない存在になってまうのではないかって…。


出会った時は、俺が中一で、Aが小一のときで、
俺からしてみるとAは可愛い弟って感じで、俺らで守ってかな。って思っとった相手やった。


けど、今は…、
嬉しいような、悲しいような、そんな複雑な感情やった。



そんな時、1日だけ限定でAのソロのコーナーが作られた。

曲は"シルエット"。

WESTの曲で、俺も大好きな曲。




向「…っ、」




舞台裏から見えたAはまるでこの世のものとは思えないほど、綺麗で、儚くて…、
今にも消えてしまいそうだった。




そして、その時俺にも転機が訪れた。




向「…加入。」




それは、Snow Manへの加入の話しやった。


…俺はどうしたらええんやろ。
入っても受け入れてもらえるかは分からんし、批判されるのは分かってるし…、
やけど、俺にとってはこれは"最後のチャンス"で。

やから、俺は、




向「SnowManのメンバーがええんやったら入らせてください」





そう返事をした。

そしたら、"SnowManのメンバーは了解している"ってきた。




向「A…、」




これは、Aも考えてくれたんよな。
やから、これは自惚れてるかも知れんけど、Aはまだ俺と仲直りしたいと思ってると思ってもええんよな…?



やからさ、早く仲直りしないとあかんよな。

最後には笑顔で→←・



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作者名:suger | 作成日時:2021年12月5日 7時

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