僕の居場所 4【男主】 (ページ38)

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Mukai said

____っ…、失礼します。____

そう言ってレッスン場を出ていったときのAの表情が忘れられへん。
あの切なそうに、悲しそうになりながらレッスン場を出ていったAが…｡

向「…はぁ、」

思わずため息が出る。

俺もなんであんなこと言うたんやろ、ほんまはあんなことを言いたいわけやなかった。
もっと、上手く返せたはずやのに。

でも、理由は1番自分がよくわかってる。

それは、、。

なにわ男子の結成や。

上手く割り切れてないというか、無理やり元気でおらな、やってけなくて…、
やから、こういつもみたいに上手く出来んくて、Aもそれを分かってるって勝手に思っとった。

やけど、Aは諦めるなんてしない性格やった。
やから、それを勝手に俺がAに求めすぎてた、俺を甘やかしてほしかった。

やけど、Aも俺を勝手にもっとできるって求めてきた。

俺だけが悪いんやないもん……。

室「康二、なんで喧嘩したんかは聞かんけど、仲直りせなもっと空気悪いままやで…？」

向「そんなん、分かってるんよ、やけど、Aにやって非はあるもん」

そんな俺の言葉に龍太くんも呆れられてしまったのか、何も言わなかった。

すると、

室「…今回はどっちも悪ないよ、こうなるのもしたかない、…」

龍太くんは、俺としっかりと目線を合わせるために俺の前にしゃがんでそう言った。

室「Aと仲直りせんと、康二もずっと苦しいままやで、これは俺らのためにも仲直りしてくれんかな…？」

向「龍太くん…、」

龍太くんの目は本気で、その目からは少しの涙が浮かんでいた。
その顔を見た時、俺は何故なすらすらと龍太くんに悩みを話していた。

向「このままずっとAと話せないまま、苦しい思いするん嫌や…、」

室「だよな、？やから、しっかりと話するんやで、Aも話したそうやから分かり合えるよ」

向「んぅ〜龍太く〜ん！」

室「ちょ、抱きつくな、！笑」

大丈夫、俺らならちゃんと話し合えるし、分かり合える。

この雰囲気やって変えられる。

そう思ってたのになぁ…。