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Watanade said
深「おつかれ〜、A、ちゃんと寝た?」
渡「もう、ぐっすり」
あの後、疲れて寝てしまったAを寝室まで連れていくと、それはもぅぐっすり寝た。
…しっかし、あの大人っぽい見た目からは想像できないくらいに子供っぽい寝顔だよなぁ
深「んで、本題なんだけど」
ふっかはコップに入っていた酒を1口飲むと、俺の目をしっかりと見つめてそう言った。
渡「やっぱり、本題はあったんだな」
深「なきゃAとドッキリなんてしにこないよ」
先程までのふにゃふにゃとした喋り方が変わって、うるさいくらいに楽しかった雰囲気も全くの別物のように変わった。
それは純粋に怖いと思った。
深「実はAのマネージャーから連絡きてさ」
渡「あー、あの専属の…、」
深「そう」
そう、Aは俺らSnowManのマネージャーとは別に専属のマネージャーがいて、
それは、Aのスケジュールを1人だけで管理するのは難しいってことで、事務所の人達が話し合って決まったことらしい。
深「んで、今日A仕事だったの、そんで収録の内容がいかにも俺らのこととか、Aのことを下げるような収録だったらしくて、落ち込んでるかもーって。
そんで、俺じゃ聞にくいから俺たちで聞いてくれって言われてさ、ドッキリをしようってAに提案してここに来た訳、」
俺らのことを下げるような収録か…。
いかにも、Aが嫌うような収録じゃんか。
深「………それでさ、俺らってAの支えになってやれてるのかなって…、」
そう言ったふっかの言葉が俺の心にずっしりと重くのしかかった。
…何も言い返せないし、返す言葉もない。
深「なぁ、A、?」
渡「え?」
「…、」
急にふっかが顔を上げて話すもんだから、俺も驚いてふっかの向いていた方向に顔を向けると、そこには下を向いたAが立っていた。
渡「いつから話聞いてた…?」
「…最初の方から」
深「なら、さ、俺らってAの支えになれてる…?」
ふっかがそう言うと、Aは下を向いたまま、ぽつりと話をし始めた。
ふっかってこういうとこがすごいよな。
話をすらすらと言えるような雰囲気の作り方だったり、話の聞き方だったり…。
「…ほんとに、みんなには、支えてもらってるし、むしろ支えすぎてもらってるくらい。
だから、今日のことは言えなくて…、ごめんなさい…。」
Aはそう言うと余計に下を向いた。
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作者名:suger | 作成日時:2021年12月5日 7時