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Watanade said



しばらくすると家のチャイムが鳴った。
モニターで確認すると、それはふっかだった。


Aはまだ風呂から出てきてないし、良いかと思い



渡「今、鍵開けるわ」




そう言って鍵を開けると数分でふっかが部屋に来た。




深「Aは…?!」

渡「今、風呂入ってる、てか入らせた」




いつもは冷静なふっかが珍しく焦ってて、

やっぱ絶対なんかあったって丸見え。



渡「お前ら、仕事で喧嘩したの?」

深「え、?俺らってなに、てか喧嘩してない、」



なに、勘違いしてんの〜なんてふっかは笑いながら部屋に入ろうとするから止めた。



渡「いや、だったら何があったわけ、」

深「いやね、なべが…、」

「…ふっか、」





ふっかが俺に話をしようとすると、風呂から上がってきたAがふっかのことを見つめた。


…やべ、




深「A…、」




ふっかはそう言うと、靴を脱ぐと俺を退かしてAに抱きついた。


「っごめ、、」

深「良かった、なべんとこ、居てくれて…、」




Aに被せるように遮ったふっかは抱きしめながらAの頭を撫でた。

その行動に顔は見えなかったけど、Aの背中からは声を押し殺しているようなそんな声が聞こえた。




渡「いや、どういうこと」

深「ふはっ、なべ、これドッキリ」

渡「は、?」




戸惑う俺を他所にAとふっかはいぇーいとハイタッチをしていた

…くそ、うぜぇ。




渡「ほんと最悪…、」




騙されたという自分への嫌悪感、そしてドッキリを計画した2人への苛立ちがふつふつの心の中で煮えあがっていた。




「え、ごめんね、翔太くん」

渡「あぁ、もう、!」





俺と目線を合わせるように、膝から崩れ落ちた俺の前にAは屈むとふっかにされていた時みたいに俺の頭を撫でた。

普段だったら、あんまりいい気はしないけど、今のはどこか心地よく感じた。

それはAだからなのか、それともこの雰囲気だからなのか。
今の俺には分かんなかった。




深「まぁ、ドッキリも成功した訳だし?乾杯しましょ〜」

「しましょ〜!」

渡「あぁー、ちょっと勝手に動き回んなっ!」





リビングをうろちょろと動き回るふっかとAに呆れつつも、たまにはいいか。と思った。




渡「Aはまだジュースな、」

「そんくらい分かってますーだ」

深「なべー、コップってこれでいいー?」




こいつら、自由すぎるだろ、ほんと、笑

・→←俺らの存在



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作者名:suger | 作成日時:2021年12月5日 7時

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