僕の居場所 4【男主】 (ページ28)

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Mukai said

向「……なにわ男子…、」

関西Jrメンバーに一斉送信されたメールには噂話通りの新グループの結成のお知らせやった。

けど、

…なんで俺居らんの？

俺は関西Jrの先頭に立って引っ張ってきたと思っとった。

やから、グループが結成されるんやったら俺は居るはずやと思ってた。

けど、現実は違った。

映画館の駐車場、死角になってる場所で声を殺して泣いた。

…なんで、俺は入っとらんの、？

なんで、なんで…。

するとその時、ピコンとスマホの通知音がなった。

向「…A、」

その連絡の内容は、休演日にこっちにくるってことやった。

いつもやったらAの体調等を気にして雑談を送るってことしかしてなくて

それでも俺の気は晴れたし、Aも満足してたし、全然問題なんてなかった。

けど、今日だけはAに会いたくて仕方がなかった。

この誰も悪くなんかないこの言葉に表せない感情をAにだけは直接言いたかった。

やから、"待ってる。"って送り返した。

ふと、空を見上げると
雲一つない真っ青な快晴やった。

いつもやったら嬉しく感じるこの空さえも今はうざったらしく思えた。

まるで、俺のことを嘲笑っているかのようで…。

向「…空、青すぎやろ、」

誰にも聞こえない程の声
で俺は空に呟いた。