僕の居場所 4【男主】 (ページ22)

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共依存ページ22

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Nisihata said

向「おはよございます〜！」

「おは、よう、ございます…、」

少年たちの舞台の休演日を終え、松竹座に一番乗りで来れば、
太陽のように明るい康ちゃんと月のように暗いAくん。

……真逆すぎるやろ、笑

西「2人とも、昨日は楽しかった？」

向「おん！めっちゃ楽しかったで！な？A？」

「うん…、すっごい楽しかった、」

そう言って苦しそうに笑ってるけどほんとに心の底から楽しかったんだろうな〜って伝わってくる。

すると、Aくんは近くのソファに流れるようにに倒れ込んだ。

西「Aくん？！」

俺が驚いてることがバカみたいに康ちゃんは急ぐこともなく落ち着いていた。

向「リハ始まる前に起こすからそれまで寝ててええよ」

「ん…、」

康ちゃんはそう言うと置きっぱなしだったブランケットをAくんにかけた。

「康、ちゃん…、」

向「ん、水な、はい」

するとAくんは目を瞑って眠りについた。

西「Aくん、大丈夫なん？」

向「おん、あの感じやと多分偏頭痛やから少し休んだら良くなると思うで」

…さすがやなって思わせられるんよな

康ちゃんとAくん。

ほぼ、同期みたいなもんやから長い間一緒に居るからお互いをちゃんと理解し合ってる。

ファンの子達はこの2人のことを"共依存"って示すことがあんねんけど、それがほんとに正解やと思ってる。

本人達は否定してんねんけど…笑

康ちゃんの性格や思いをちゃんと理解してるのはAくんで、Aくんの性格や思いをちゃんと理解してるのは康ちゃん。

この2人の関係性が共依存なんやと思う。

悪い意味で使われることが多い共依存やけど、この2人はちゃんとした距離感を保ってるし、いい意味の共依存なんやなって。

Aくんの性格上、秘密主義なんやけど康ちゃんとは上手く付き合っていけてる。

……いい関係性よな、ほんま。

？「なにボーとしとるん？大ちゃん」

西「ん？あぁ、おおにっちゃんか」

俺が椅子に座りながら考えていると今到着したであろう流星が話しかけてきた。

西「いや、康ちゃんとAくんっていい関係性してると思わん？」

大「なに急に、笑でもほんまにええ関係性やとは思うよ、」

そういった流星の目に映っていたのは、

Aくんとの写真を嬉しそうに龍太くんに見せている康ちゃんだった。