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Mukai said



向「なんなんや、あの写真」


Aに頼まれて写真を撮ったはいいものの、
あの写真、怖いくらいにAが綺麗やった。


綺麗というか、儚くて消えそうな…。 そんな感じでホンマにAはこの世界の人間なんか?

って感じるくらいに。


トイレから戻るとAは女子の2人組に話しかけられていた。


「はは、ありがとうございます、」


『あ、握手してもらってもいいですか、?』


「もちろん、いいですよ」



会話の内容的にファンの子かな…?


『あの、今日はどうしてここに、?』

「えっとですね…、」


そう言ってAは隠れてた俺を見つけると
腕を引っ張り、その女子達の前で肩を組んだ。



「康ちゃんとデートです、笑」


向「…!おん、デート中やねん」



そう言うと目の前の女の子たちは顔を赤くして



『デート楽しんできてください!笑』



そう言って笑った。


「これからも僕らのこと、応援してくれたら嬉しいな、」


Aがそう言うと女の子たちは礼をしてその場を去っていった。


向「俺らのファンの子?」


「うん、ファンの子だし、僕の命の恩人の子」


向「え、?」


「…自分の精神面で荒れてた時にね、あの子の手紙で結構助けられたの」


近くのベンチに昨日のことのように話すA


「あの子からしてみれば、ただの1文かも知れないけど僕はその言葉で救われたの」


向「そっか…、それは良かったなぁ、」


俺もAの隣に座り、話を聞く


「その時に康ちゃんからの一言もね、僕にとってはすっごい嬉しかったんだ」


向「え?なんか言うたっけ?」


「うん、笑 恥ずかしいから言わないけどね、」


Aはそれだけ言うと近くにあったソフトクリーム屋さんを目指して走っていった。


…命の恩人ね。


あの細い体でどれくらいの痛みを経験してきんやろうか、Aは。

そう思ったら、命の恩人という表現を使うのはAらしいなって思った。


俺はAのあとを追いかけた

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作者名:suger | 作成日時:2021年12月5日 7時

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