切り込み隊長、体調不良であります！ ［後編］

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▶ side: fk

ラウールを降ろして、次に向かうのは佐久間の家。





ゆっくりと車が減速してやがて止まる。







深「佐久間だめっぽい？

……っあー、まだ熱高いわ」




照の膝の上で寝てる佐久間を起こすのは忍びなくて、迷った結果照が佐久間を抱えて俺が3人分の荷物を持って、佐久間の家におじゃますることにした。




岩「ちょっとごめんなー……っと、
ん、ふっか」



照が佐久間のかばんから探り当ててくれた鍵で侵入。





幸い3人とも明日はオフだから今日はゆっくりできる。








佐久間宅に泊めてもらったことは今までに何回もあるから勝手は知っている。






ベッドに佐久間を寝かせて、コンビニで買ったおかゆを温めて。



布団に埋もれた佐久間の頬はまだまだ赤くて、もう1度測った体温も38度5分の表示。







岩「……変わんないよな、ほんと」


不意に照が小さく呟く。




岩「昔っからこいつずっとこうでさ、前も誰にも言わないでぶっ倒れて」

深「ああ」






覚えてる。



まだSnow Manが6人だった頃、みんなで旅行に行って。


そのときも体調崩してたのを隠し通して、……「せっかくの旅行だったから台無しにしたくなかった」なんて泣いた佐久間。







メンバーが9人になって頼れる人数が増えたところで、やっぱりこうして無理をしてしまうのは、佐久間の優しさ故なのだろう。

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