愛で満たして

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向井 side




今度は若干の寒さを感じ意識を浮上させた




布団をかけ直そうと手を出せば




暖かい何かに包まれる




目を開け そちらに顔を向けると




だてが微笑むながら俺の手を握っていた




「 おはよ 、康二 目は覚めた？」




「 … んぅ 、おはよぉ 」




まだ眠そうだね と言いながら頭を撫で




脇の下に手を入れ ベッドの端に座らされる




だて は跪いて俺を下から見上げる




「 寝坊しちゃったみたいで起きた時には
お昼過ぎてたからお昼ご飯にしよっか 」




そう言われ 今度こそ時計を見れば 13時を過ぎる頃




食べるという意味を込めて頷けば




じゃあ行こっかと立ち上がっただてに抱き着いて




つれてってと甘えてみれば




困ったお姫様だなぁ なんて呟きながらも




俺を抱っこしてリビングに向かう




首元に抱き着いて力を込めれば




「 まだ眠たいの？」



と耳元で囁かれる




「 だて 暖かいんやもん … 」




そう言えば 声をあげて楽しそうに笑う




「 抱っこしてって言ったの康二じゃん 」




ダイニングテーブルに着き 椅子に下ろされると




目の前には カルボナーラ パン スープ




サラダにデザートまで付いている




「 美味しそ … 」




最後にコーヒーを出してもらい至れり尽くせりだ




二人で向かい合って座り手を合わせる




「「 いただきます 」」




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