愛で満たして

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渡辺 side




俺の左手に指輪をはめて




その手を眺めて嬉しそうに笑う目黒




「 結婚って言っても
とりあえず挙式だけになるけど 」




は？式場もおさえてんの？準備満タン過ぎない？




しまいには今日はホテルとってあるので




なんて言っていつ受け取ったのか




部屋のカードをちらつかせる




人間力高いと前から思ってたけど




ここまでだともはや色んな意味で恐怖だわ




なんて頭の中で色々考えていれば




綺麗な部屋に着いていた




「 ねぇ 、今日楽しかった？」




ソファで寛いでいればそんなことを聞く




「 楽しくなかったらとっくの昔に帰ってる 」




可愛げの無い返しをすれば




ふはっと笑い素直じゃないなぁとこぼす




なんとでも言え




一緒にお風呂に入り 髪を乾かしてもらう




目黒の手が優しく髪を梳かしいつも眠くなる




「 めめ 、ちゅーして？」




急に甘えたくなって抱き着けば




「 … それ誘ってる？」




完全に目黒のスイッチを入れてしまった




今日は付き合ってあげよう




だってこんなに幸せな日なんだから




「 いちいち聞くな 、連れてけ 」




「 可愛い 、一生隣に居てね 」




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なるべく実際の夢の国と同じようにしましたが
ホテルやレストランについては詳しくないので
異なる部分もあるかと思います


このお二人翔太くんが振り回してるように見えて
実はめめの方が振り回してそうだなと思って
出来たお話です あくまでも作者の印象です
ちなみに プロポーズした日は記念日ではありません
もちろんクリスマスでもバレンタインでもない
目黒さんは何にもない日を記念日にすることで
翔太くんとの特別な日を増やしたという裏話


書いていてとても楽しかったです
最近重い話ばっかりだったので余計に
( 作者が重い話が好きなのが問題である )


かりんとう. 様 リクエストありがとうございました！


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