時々、狼 (ページ31)

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お昼を食べ終えるとすぐ応援合戦

まずは他の団がやって、

わたしたち黄色団は一番最後

仲良くなった女の先輩達と着替えてグラウンドに戻ると

既に着替えていた照くんが辰哉くんたちと談笑してた

するとわたしに気づいたらしい照くんが寄ってきて

岩「まだ時間あるしちょっと2人になろ」

とわたしを体育館裏の死角に連れ出した

岩「…ここなら誰も来ないだろ」

『見られたら嫌なの？』

岩「お前気づいてた？周りの男がジロジロ見てたの」

『っ、そんなこと言ったら照くんだって…！』

ハッと口元を抑えた時にはもう遅く、

岩「…俺が、なに？」

『…照くんだって、女の子達に見られてるし、かっこいいとか、可愛いとか、応援だってうけちゃってさ…』

一度口にした嫉妬心は止まることはなく、

思っていたこと全てをさらけ出してしまった

『…ごめん、わたし重いね…』

岩「何言ってんの」

『え？』

岩「もっと嫉妬していいよ、俺だってしてるし、俺ばっか嫉妬してる方が嫌だ」

『照く…』

わたしの言葉を遮るようにキスをすると

その唇がどんどん首元へと下がっていく

『んっ…』

岩「……っは、完璧」

見えるか見えないかくらいの所に吸い付くと

顔を上げた照くんは満足そうに笑った

岩「周りがなんて言ってようが俺はAしか見てないし、お前しか興味無い。だから安心しろ」

『…うん、』

岩「いい子。ほら、もう行くぞ、俺が我慢できなくなる」

『変態』

岩「うっせ、そんな格好してるお前が悪い」

照くんはわたしを壁に押し付けてもう一度深くキスを落とし「ごちそうさま」と笑った