深澤さんは○○です。

＊４８ ページ48

翌日、わたしと結城くんが打ち合わせをしている横で彼は質問攻め……というか尋問されていた






結「里崎さんも大変ですね…」






その様子を見た結城くんがそう呟いた

わたしも横目で見ると、ごめん と苦笑いする彼







『…まあ、あれが深澤さんらしいよね(笑)』

結「はは、確かに(笑)」







みんなの中心で独特な笑い方をする辰哉くん



いままでに何度思ったか分からないけど

やっぱりわたしは辰哉くんが大好きだ









結城くんが部屋を出ていってから

じーっと彼を見つめてみる








わたしたちは普通のカップルではないから

辰哉くんのこととか、いろいろ考えて

気をつけないといけないことがたくさんあるけど







恋人っぽいことが出来なくても

わたしは隣に辰哉くんがいればそれで幸せ







それは辰哉くんも同じかな……？








深「同じだよ」

『おわ！…びっくりした』

深「ずっと隣にいるよ、だから離れないでね」

『……なんでわかったの、エスパー？』

深「顔に出てますよ、お姉さん？(笑)」








なんて、頭を撫でる辰哉くんの後から

みんなの冷やかしの声が聞こえて恥ずかしくなる









深「……これから先もずっと、愛してるよ」









みんなに見えないようにキスをして、ふっ と微笑む









そんな深澤さんは


わたしの大好きな、自慢の彼氏です。

あとがき→←＊４７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す