*19 ページ19
『……考えても考えても分からないや…』
コンサートのリハ場
ようやく形になってきた次のコンサートの企画案を眺めながら ぽつり、呟く
深澤さんとの食事から1週間が経った
あの日から変に2人を意識してしまうようになって
顔にも態度にも出ないように気をつけてるけど
2人の行動、言動にずっと振り回されている
『……はぁ、』
ため息と同時に カシャ というカメラの音
向「レアやわ、Aちゃんのため息。思わず撮ってもうた」
『あ、康二くん。水分摂る?』
向「おん、ありがと。…なんかあったん?」
『んー…まあ、色々ね』
向「なんやなんや、心配なるわ」
ペットボトルに残っていた水を飲み干すと
ちょっと休憩、と隣に座った
向「なあAちゃん、もしかしてやけど阿部ちゃんとなんかあったん?」
『えっ!?』
向「いや、阿部ちゃんな?前ふっかさんとAちゃんとご飯行ってからめっちゃ怖いねん」
『怖い?』
向「俺とかみんながAちゃんと話すやんか、そしたらめっちゃ無言の圧力かけてくるねん」
『……それほんと?』
向「ほんとやで。…ほれ、いまも見てみ」
ちら、と阿部くんを見ると目が合って
少しムスッとした顔をしながら ぷい と逸らされる
……まじか
向「前から気づいとったけど…って、もしかしてAちゃんと阿部ちゃん付きおうて…」
『違う違う違う!!!違うから!!!』
慌てて康二くんの口に手を当てて塞ぐと
メンバーの視線がわたしたちに向けられる
岩「康二、Aも仕事してっから早く戻ってこい」
向「はい、さあせん!!……Aちゃんごめんな!」
康二くんが戻ってくタイミングで
わたしも結城くんを呼んで仕事の話を無理やりした
阿「お前、Aちゃんに余計なこと言ってないよな?」
向「いや、言ってないて。信じて、阿部ちゃん」
阿「………ならいいけど」
向「(めっちゃ怖いねんけど…!!(震))」
884人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chocochan114(プロフ) - とっても大好きな作品でした。ぜひ続編を書いていただければと思います。 (2019年9月13日 23時) (レス) id: 3ff47050e1 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - とってもキュンキュンしました!ぜひ続編を書いてほしいです! (2019年9月12日 22時) (レス) id: 0920edeea2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきんぐ☆(プロフ) - とっても面白い作品でした!!SnowHouse大好きなのでぜひ続編お願いしたいです!! (2019年9月12日 20時) (レス) id: 1dbd86bd34 (このIDを非表示/違反報告)
maru05032(プロフ) - もう毎日更新されてないかワクワクして待ってました!!すっごく面白かったです!!新作がひーくんってことなのでそれもめちゃくちゃ楽しみにしてます!!! (2019年9月12日 20時) (レス) id: 5ecd009b2a (このIDを非表示/違反報告)
京北わか(プロフ) - 完結おめでとうございます!!とてもおもしろかったです!これからも頑張ってください! (2019年9月12日 17時) (レス) id: 4e915e623c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さく | 作成日時:2019年8月18日 21時