深澤さんは○○です。

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みんなを送り届けてから

深澤さんのナビを頼りに着いたのは

こじんまりした個室が並ぶおしゃれな居酒屋





前にも誰かと来たことがあるんだろうか

慣れた様子で店員さんと話して案内してくれた




こんなとこカップルしか来なさそうだし

もしかしたら彼女さんかな…






なんて考えてたら顔を覗き込まれて









深「Aちゃんはジュースでいいかなあ？」

『なっ、子ども扱いしないで！』

深「あはは、冗談だよ。ウーロン茶ね？(笑)」









やはりここの常連のようで

自分の好きな物とわたしの好きな物をパパッと頼んで

まだぶすくれてるわたしに「拗ねんなよ」と笑った









『もう…、ここぞとばかりにいじらないでくれます？』

深「いやーごめんごめん、Aの反応見てると面白くて」

『全然嬉しくない！』








そう言って机に突っ伏して拗ねると

深澤さんのあの独特な笑い声が個室に響いた



と、あの綺麗な手が頭を撫でる感触がした




……顔、上げられないんですけど









深「お前、頑張りすぎて最近笑ってなかったっしょ」

『……そんなことないです』

深「出た、嘘つくと敬語になる癖」

『……すみません嘘でしたごめんなさい』

深「ふっ(笑) あー、久々にAの笑顔見れたし、誘って正解だったわ」









運転しないのをいいことに

お酒を楽しそうに飲む深澤さんの顔が頭に浮かぶ









深「今日は俺の奢りだからいっぱい食べな」









その言葉に少しだけ顔を上げて

「ありがとうございます」と言えば








深「…ふふ、可愛いね」









そう言って柔らかく微笑むから

また机に突っ伏して「ずるい」と呟いた

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