僕等のシェアハウス (ページ6)

今日:11 hit、昨日:18 hit、合計:47,453 hit

5 ページ6

HJ

家に帰ると見慣れないスニーカーが

ぐちゃぐちゃに散乱した俺達の靴の中に置いてあった。

IN「うお！
ヒョンジニヒョン、この靴！」

HJ「もう来てるんだ！」

少し緊張しながらリビングに行くと

俺達のボロい家に似つかわしくないほど

綺麗なサラサラの金髪が見えた。

「オモ。おかえり」

柔らかく笑う綺麗なお姉さん。

心臓が急に緊張してドキドキする。

まさか……女の人がこの家に！？

HJ「ヤ、女の人だよ！」

IN「てっきり男かと…！」

「こんにちは、カン・Aです。
君たち高校生？」

うわ、、背高い。

俺と変わらないじゃん。

細くてモデルみたい…

IN「あ、こんにちは…！
ヤン・ジョンインです」

「ふふ、君かわいいね」

IN「ﾌﾋｯ」

なんか変な声出てたけど大丈夫か？

俺もジョンインも

学校でそこまで女子と話したりはしない。

ジョンインは元々男兄弟の真ん中だし

俺は1人っ子で

年上の女性と接するなんて初に近い。

だからもっと緊張する。

IN「お、おれ、部屋に行ってるね！」

HJ「あ！」

真っ赤な耳をしたジョンインは

恥ずかしくて部屋に逃げてった。

俺を置いてくなよ！！

「君は？」

HJ「あ…ファン・ヒョンジンです…」

「ヒョンジナ、よろしくね。
ところでお風呂グッズを洗面台に置きたいんだけど
いいかな？」

HJ「ああ、どうぞ…」

ん？

待てよ？

洗面台っていえば、、

あの髭剃りやらヘアワックスが散乱した

汚い事この上ない洗面台のことだよな？

HJ「ちょ、ちょっと待っててください！！」

「うん？」

慌てて洗面台を見に行くと

今朝と変わらない光景。

こんな事なら少し掃除しておくんだった！

HJ「やば！洗濯物まわしてなかった…！
とりあえず洗濯機に突っ込んで…」

「片付けてくれてるの？」

HJ「ﾋｬｱｯ！？」

「気にしないよ？
この辺に置いてもいいかな」

ちゃんと箱にスキンケアっぽいのがまとめられてて

俺はこの箱だけは絶対触らないと誓う。

「わざわざ片付けてくれるなんて
ヒョンジンは優しいね」

HJ「いや、そんなわけでは…
あの…俺も、部屋に行きます…！」

「え？……行っちゃった。」

急いで部屋に走って

鏡に映る自分の顔があまりに赤くて情け無い。

俺ばっかり照れて、焦って

向こうが俺のことなんか

全く気にしてないのが恥ずかしい。。。

前途多難なんですけど。