僕等のシェアハウス (ページ25)

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HN

「ちょっと手伝ってくれない？」

HN「ヌナのお願いなら何でも聞きます！」

「ほんと？
ジソンくらいにしか頼めないからさ」

Aヌナのお願いを断る選択肢なんて

ないに決まってる。

ヌナのチカラになれるなら嬉しいし

それに、、俺にしか頼めないお願いって？

「部屋入って。汚いけど」

HN「いやいや！
お邪魔しま……ワォ」

俺は皆んなからよく

部屋が汚い！片付けろ！って言われるから

ヌナが汚いって言っても

それほどじゃないでしょ〜なんて思ったのに。

すっげぇ散らかっててビックリ。

「これ着てみてくれる？」

HN「お願いってそれですか？」

「うん。そうだけど、なに？」

HN「いや…だってこれ女の子用…」

「着れるはずだよ。ジソン腰細いし。
言ったでしょ？ジソンにしか頼めないって」

Aヌナの作った服は

小花柄のトップスに、フワフワしたスカート。

こんな柄も色も初めて着る。

「学校の宿題なんだよねー」

HN「うわ、着れないかと思ったけど着れたよヌナ」

「うーーーーん…
ちょっとそのままで」

HN「は、はいっ！」

Aヌナは俺が服を着てるのに

レースとかビーズとかを針でつけてく。

刺さったらどうしよう？

大丈夫だよね？

ヌナは器用だもんね！？

IN「Aヌナー？部屋にいるー？
夕飯ができたから降りてきてってミノヒョンが」

「んー」

ドア越しにジョンインが呼びにきた。

Aヌナは真剣な目で

俺の胸元に針を刺してる。

返事してるけど、手を止めないし…

俺は動けないし…！

IN「あとジソニヒョン知らない？」

HN「あっ、こ、ここにいる！」

IN「えぇ！？」

「あっ！危ないっ！！」

HN「わっ！！」

IN「え！？2人とも大丈夫！？

……なんかごめんなさいです」

HN「どういう意味だジョンイナ」

心配してドアを開けた瞬間に

気まずい顔すんのやめてよ。

俺の趣味でこの可愛い服を着てるわけじゃないんだから。

「んもー。動いたら刺すよ？」

HN「ごめんなさいもう動きません」

「ㅋㅋㅋもう出来たから脱いでいいよ。
ありがとねジソン」

HN「いえ」

「今度デートしよ？
お礼に何か奢るよ」

　

“デート”

さっきのスカートくらいフワフワした気分。

Aヌナと2人きりで…

IN「鼻の下伸ばしてキッショ」

HN「おい！！！」

IN「だはははー！」

そんなに伸びてたかな…鼻の下。