すのーまんのおんなのこになるまで

壊れてほしくないから守りたいんだよ ページ33

渡辺side




渡辺「でも、今日の撮影楽しかったです。またSnow Man呼んでください。よろしくお願いします」




冷たい目で俺を見下すスタッフさんは「あぁ」と言って去っていった




渡辺「………よし、じゃあそろそろ戻ろっか笑」




「………なんで？」




渡辺「ん？」




「なんで、あんなこと……」

渡辺「お前と一緒だよ。自分を犠牲にしてまでも守りたいって」




ラウールのことも、関西Jrのことも今までずっとそうやって守ってきたんだろ？

Aはさ、そういう人でしょ？



Aは、自ら悪者になるタイプだ。それでみんなを守ってるつもりだけど、

守ってる側がボロボロに傷ついててどうすんだよ。




渡辺「……Aだけじゃないんだよ。そう思ってるのは」




「でも………」




渡辺「助け合うもんだろ？メンバーって」




言い慣れていない言葉なんか言うんじゃなかった。恥ずかしくて死ぬ、笑




渡辺「Aは自分を追い込みすぎだ。背負い込みすぎだ。このままじゃ壊れるぞ」



.




お願いだから………



.




───…「お願いだからいなくなるな。離れるな」




お前にもう、儚さとか…感じたくねぇんだよ




渡辺「……戻るぞ」




「……っ、」




歩き出した俺の手をAがバッと掴んだ。


そして、俺の手を両手で包んで「大丈夫です」って言う彼女から



なんだか、たくさんの思いを伝えられた気がした。




渡辺「…ふっ笑 なんで敬語なんだよ、笑」




ここ最近タメ口で話していたのに、急に敬語になったAが面白くて、頭を雑に撫でてやった。





.




───…守りたい。




そう思うのは、当たり前だろ？

片思い終了→←慣れてるからって言って笑うな

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