第31話 ページ36
Aside
勉強会はとても楽しい時間だった。八百万家は家と言うより、城。一周するだけでフルマラソンが出来そうなほど広かった。ヤオママ(八百万の母)はいい人だったし、(クッキーは素晴らしい味だったが)百ちゃんの教え方は本物の先生のようだった。
その帰り道
「ねえねえ！！今日さ！！誰に送ってもらったの？」
三奈ちゃんの問いにAはギクッと肩を震わせた。
「確かに！男だったよな…彼氏⁉」
ニヤつきながら瀬呂に聞かれる。
「あはは……そんな関係じゃないよ」
最近の高校生はこんなに直接的に聞くのか…
「ちぇ〜つまんね。なあ！歳上だったよな！どういう関係よ！！種田大人っぽいし百パー彼氏だと思ったのにな〜」
上鳴が不服そうに言った。
「昔の友人よ。まあ確かに歳上ではあるわね。」
年上だし昔の友人……間違いではない。
「気になるなぁ！！！」
三奈ちゃんがキラッキラの目で聞いてきた。
「そんな、スクープになるような関係じゃないよ。」
その後中也についての質問は30ほど続いた。
__次の日__
正午過ぎ、私たちは特務課の会議室にいた。
「みなさん今日が決行日です。くれぐれも怪しまれないようにお願いします。」
今日は敵連合に入る日…少し心配もある。
「ねえ、安吾。私たち３人ともずっと連合にいないといけないの。」
「いえ、そんな事はありません。ただ誰か1人は常駐している状態を作るべきだと思っています。」
「そのための３人、っつうわけか。」
中也が言った。そう、３人とも暇ではない。中也は五大幹部。太宰は探偵社の仕事。私は高校生として通学、各々やらなくてはいけないことがある。
「まァ大体理解したし、行こうではないか。」
太宰が楽しそうに言った。
「何、太宰。楽しみ？」
「当たり前だよA。最近の有名人に会えるのだよ。」
「そっちでも有名なの？」
「ああ、ヨコハマに進出してこないように我々で見張っているところさ。なんせあのパートマフィアと組む噂が出てたからね。」
「残念ながら首領はお気に召さなかったがな。」
「中也は首領からなんて言われてるの？」
「内部から破壊しろだってよ。」
まあ首領の最適解なのだろう、口出しはしない。
「じゃあ、行きますか。」
３人は夜の街へ繰り出した。
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しおりん(プロフ) - ３１話のポートマフィアがパートマフィアになっていました (2022年3月2日 16時) (
レス) @page37 id: 98cc4361d2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します…！当作品とても楽しく読ませてもらってます！第32話の「ポートマフィア」が「パートマフィア」になっています。この作品は大好きなので、誤字が気になってしまい、コメントさせていただきました。これからも応援しています！ (2020年4月26日 19時) (レス) id: 4b59e65728 (このIDを非表示/違反報告)
竜騎士みぃ(プロフ) - ページ21誤植、(名前名前)になってるとこある。がんばれ (2020年1月29日 8時) (レス) id: e8f36b9305 (このIDを非表示/違反報告)
あるる(プロフ) - ルフイさん» ありがとうございます！待っております( *｀ω´) (2019年9月11日 17時) (レス) id: d6b4db13ca (このIDを非表示/違反報告)
ルフイ(プロフ) - 線画までは描けました！あと２，３日ほどで完成すると思うので楽しみにしていてください！ (2019年9月10日 16時) (レス) id: 1c8a5341b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるる | 作成日時：2019年8月25日 22時
