無愛想な君② (ページ48)

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ユンギとその後～作者からです！ページ48

SG「さて、寝るか」

「うん」

マグカップをシンクに置いて振り返ると、Aはまだ同じ場所に突っ立っていた。

SG「どうした？」

「いや、その、あのー…」

いつになく煮え切らない様子のA。
なんだ？何か言いたいことでもあるのだろうか。

SG「なんだよ、言ってみ？」

「あのー…怒らないで聞いてね。なんか、1人でいると怖くて…その、あの時のこと思い出してしまうというか…」

SG「ほう…」

「無理にとは言わないんだけど、もしユンギが良ければ…一緒に寝てくれないかなー…なんて。あはっ」

SG「へっ？」

予想外の提案すぎて、声が盛大に裏返ってしまった。

待て待て、あの無愛想なAが？
うちの事務所のダンサーから「練習の鬼」と言われ、恐れられているAが？
今日あの大男の急所を蹴り飛ばしてのけたAが！？

「いや、ごめん！やっぱりおかしいよね、ははっ…」

SG「あは、はははっ…」

顔を真っ赤にさせているAを見ると、なんだかこっちまで顔が熱くなってきた。

どうする、どうするよ？俺…

Aは、傷ついている。1人でいる暗闇が怖くて当たり前だ。トラウマになってしまうかもしれない。

誰かが一緒にいることで気持ちが休まるのであれば……

SG「わ、わかった…じゃあ…ここは寒いし、俺の部屋はあれだし…お前の部屋お邪魔するわ」

がんばれ、俺…！！

「ありがとう」

おい、なんて嬉しそうな顔してんだよ、やめてくれ…

俺は今日眠れるのだろうか…と思いながら自分の部屋から布団を持ってきて、少しAの布団と距離を置いて敷く。

この距離、すごく迷った。あんまり近くだったらこれまた問題だし、遠かったら俺がここに来た意味がなくなるだろうし。

「ありがとう、本当に助かる。これで安心だよ」

SG「お安い御用だっ」

と言ってみたものの、動機はどんどん酷くなるばかりで、やっぱり今夜は眠れそうにない。

まぁ、これでAが安心できるなら…良いか。

Good Job. 俺。
…………
第2弾、お話いっぱいになりました！

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
そして、更新があいてしまい、申し訳ありません…

引き続き、第3弾もよろしくお願いします！

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