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箱根の海には都会で感じられない懐かしさみたいなものがあって、日々の疲れがすっかり取れていくみたいだった。
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だからこそ康二くん相手にしても子供のようにはしゃぎすぎてしまったな〜と反省だ。
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…、…
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あっという間に時間も流れ夕方になる。
夕焼けが綺麗に空を染めていて朝見たものとまるで違う景色を今度は写真に収めた。
ここから行くところがきっと行きに言っていたお楽しみスポットなのだろうけも、しおりを見てみても場所は一切書いてないし、一体果たしてどこなんだろうか。
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向 「はーい、到着やで〜みんなこっちこっち！」
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少しバスを走らせ、康二くんの誘導で着いたのは山奥にある大きいキャンプ会場だった。
会場には沢山の野菜とかお肉いわゆるキャンプ飯が用意されていて。あとは焚き火の出来るキャンプファイヤーみたいなのも奥にあって。
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とにかく豪華で、自然と心も躍る。
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あ 「わぁ〜、凄い！お肉美味しそ〜！」
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梨 「Aちゃんは初めてなんだもんね！
でも、社員旅行でのキャンプなんて久々だな〜。」
あ 「久しぶりなんですか？」
梨 「うん。一昨年からは予算の関係で泣く泣くね。」
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キャンプファイヤーとか小学校の修学旅行を思い出すな、なんて。
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梨 「てか、Aちゃん！この大荷物どうしたの？」
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あ 「いや、まさか夕食の会場に行くなんて思ってなかったんで、お腹空いたら困るなと思って、お菓子とか食料が諸々入ったものを…、」
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梨 「はは！これほとんど食べ物なんだ。」
あ 「ちょっと引いてるじゃないですか。」
梨 「ちょっとどころじゃない、なんてね。笑」
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2024年1月21日 16時
