＊63 ページ3
.
梨 「あ、Aちゃん。
探したんだよ〜！どこ行ってたの？」
.
旅館へ戻ると私を探していた梨花さんが駆け寄って来た。
.
あ 「暇だったのでちょっと散歩に…、」
梨 「散歩か〜。私も行きたかったぁ。」
あ 「ちょうどいらっしゃらなかったので、」
.
そうだよね。なんて微笑んだ梨花さんは、
私の手元にあったとあるものを指差した。
.
梨 「、これは？」
.
あ 「くまのストラップです。
散歩してたらたまたま見つけて…」
梨 「へー…」
.
梨花さんの前でくまのストラップをヒラヒラさせれば何とも微妙そうな表情をしていて。
はい。そうなりますよね。
梨花さんの言いたいことはちゃんと分かってるつもり。
.
あ 「…可愛くないですよね、」
梨 「そ！そんなことないよ〜！」
.
結局あの後、副編集長はレジへと向かいお会計を済ませると
足早に店を去って行った。
仕事のやり方とかは彼とは逆の考え方だけど、
意外なところで気合うのかもなんて思ったり。
.
あ 「副編集長が…、」
.
梨 「副編集長？」
.
いけない！
思わず墓穴を掘りそうになってしまった。
.
にしても可笑しい。
あの鬼副編集長がこれに手を伸ばそうとしていたなんて。
.
私が思っているよりも、
もしかすると副編集長は＿＿＿＿＿＿＿＿
.
向 「梨花さん、メガネちゃん、ここにおったんか！」
.
梨 「あ、康二。」
向 「もうすぐ晩御飯やで？
って、そのクマのストラップ可愛えな〜。買ったん？」
あ 「でしょ！近くのお店でねっ。」
.
結局、副編集長は今何をしているのだろうか。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろーばー。
| 作成日時：2024年1月21日 16時
