あざといアイドルに恋した。《Ryohei.A》

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里 「お待たせ致しました」




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向井さんが追加注文された珈琲を里奈がテーブルまで運んで…


私は今も尚カウンターの奥にいる。


だって、やっぱりアイドルさん前にしたら緊張するんだもん。




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ずっとここに隠れていたい。


そう思っていたのに、里奈が怪訝そうな表情で手招きをした。




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げっ…！こっち来い、って言われてる？




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仕方ない、か…


ふぅ、と一旦息を整えて、お二人の場所へ。




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…無理。やっぱり緊張する。




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向 「やっと来たぁ！初めまして！佐伯さんって言うんねや」


あ 「こんにちは。あ、…はい！」


里 「ごめんなさい。この子、すっごく緊張してて」


向 「なんか、かわええなぁ。虐めたくなっちゃう！」




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か、可愛い…


そんなこと初めて言われた。




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こういう時ってなんて反応すれば…




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阿 「やめなよ、康二。そういうこと言うの」




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アレ？阿部さんちょっと口調強い？




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阿 「佐伯さん、困っちゃうでしょ」




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『冗談やから』そう笑って言う向井さんに


心なしか彼の表情が強張っている気がした。




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向 「珈琲、うまそやなぁ。いただきまーす」


阿 「さっき飲んでたばっかじゃん」


里 「…向井さんって可愛らしい方なんですね。なんか、子供みたい」




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さっき飲んでたはずの珈琲に無邪気に口を運ぶ向井さんを見て笑う阿部さん。


…と、そんな向井さんに『可愛い』だなんて言っちゃう里奈。


さすが、里奈。私だったらそんなこと絶対言えない。




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向 「可愛い。よお言われる」


阿 「はい。こーじあんま調子乗らない」




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こうやって見てると


やっぱりSnowManの中では阿部さんは


まとめ役？っていうか大人な立ち位置？なのかなぁ。




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そんな阿部さんとは正反対な向井さん。


なんだかすっごく面白くて、ユニークな方だなぁ。




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