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「タマ」

数日後の昼下がり。私は町が見渡せる丘にいた。ふわりと吹くそよ風を感じていると声をかけられる。振り返ればお姉ちゃんがいた。

「お姉ちゃん」

「こんなところでどうしたの?」

「え、えっとね……そよ風を感じたくて。それにここにいればお姉ちゃんと会えるような気がして」

「そっか。さすがタマ。そのカン大当たりだったね」

「あ、ありがとう」

「にしてもここ一年の間、色々あったね」

「う、うん。六道さんと戦ったり、ヴァリアーとリングをかけて戦ったり、未来に行ったり」

「そうそう。そして古里炎真達と戦ったり、虹の代理戦争をしたり。……なんか戦ってばかりいるような気がする」

「で、ですね」

でも……とても楽しい一年だった。辛い時も苦しくて涙を流した時もあった。けどそれ以上に嬉しいこと楽しいことがあった。

そう考えるとこの一年は相当悪いものではない思う。

「お姉ちゃん」

「ん?」

「私、お姉ちゃんのこと守れましたか?ちゃんと、お姉ちゃんの役に立てた?」

「もちろんさ。むしろタマのことを役立たずだなんて思ったことは一度もないよ」

私は彼女を守れるほど強くなりたいと願った。けど願うだけじゃダメなんだと気付いた。だから強くなった。

……お姉ちゃんに一度聞いてみたかったんだ。そしてその言葉を待っていた。

目を潤ませる私にお姉ちゃんは困ったように笑い、抱きしめた。

「全く相変わらずタマは泣き虫さんだね」

よしよし、と頭を撫でられ私はお姉ちゃんの腰に手を回した。

「お姉ちゃん」

「うん?」

「私、お姉ちゃんの妹でよかったです。お姉ちゃん、大好き」

「……っ!!」

ボッと顔を赤らめるお姉ちゃんに私は笑った。
前世(むかし)からお姉ちゃんは不意打ちには弱いんだ。無論、六道さんや恭弥さんに教えてあげるつもりはない。だって私だけが前世から知るお姉ちゃんの秘密だもの。


青空の下、私達はそれぞれの彼氏がやってくるまで抱き合っていたのだった。

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作者名:小町&夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月6日 20時

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