標的456 ページ16
ぎょっとする皆を他所に恭弥さんは「いちぬけた」とあっけらかんに一言。
「きょ、きょきょきょ恭弥さん!??ボ…、ボボボ、ボスウォッチが……!!」
「お、お前…何したのかわかっているのか?」
慌てる私達にただ唖然とくるヴァリアー側。ありえない、とバイパーは言葉を零す。
「今までの戦いは一体なんだったんだ……」
確かに、それには一理ある。
にしても……
チラッと風をみると目が点になっていた。まあそうだろうな。自分の代理者である恭弥さんが自ら時計を壊したのだから。
「優勝したら私と戦うという約束はよかったんですか?」
「僕は戦いたい時に戦う」
恭弥さんの一言でXANXUSは少し目を見開いた。まるで思いつきもしなかったことを言われた子供のようだ。
それからダハっと吹き出すように笑う。同感だ、とXANXUSも自らのボスウォッチを壊そうとする。……まあベルフェゴールとルッスーリア、スクアーロに全力で止められてるが。
「はなせカス共!!」
「時計は壊さないで!!マーモンの一生のお願いなのよ!!」
「ゔお"ぉい跳ね馬ぁ!!早くヒバリをつまみ出せぇ!!」
スクアーロの一言でえ、と呟くディーノさん。くるっと振り返る恭弥さんは愛用している武器を構えた。
ああ。これは……あれだ。間違いなく標的にされている。
「じのあ貴方から倒す」
「やっぱそー来るよな〜〜」
それから誰もいない林にやってきた私はここで恭弥さんとお姉ちゃんの戦闘を見ることになった。戦いは朝昼晩ぶっ通しで繰り広げられ、私はここで野宿することになる。
正直にいうと帰りたいんだが、恭弥さんが許してくれず、帰ることはできなかった。何故だ。
そしてボスウォッチを壊してから二日目の朝のこと。炎有りでやり合い続ける二人はふと上空を見た。そこにいたのは額に死ぬ気の炎を灯すツナの姿だ。
ツナは私達を見つけると降りてきてくれた。何か用事があるのだろうか。不思議そうに首を傾げているとツナは開口一番に「ここでなにをしているのか」と不思議そうに言った。まあ他者から見ればそうだろうな。
ここにくるまでの経緯を話すとツナはぎょっと目を見開く。
「ええ!?マーモンチームとの代理戦争以来、ヒバリさんと会長とディーノさんの三人で戦いっぱなしなんですか!?」
「あ…んん。そーなるな…流石に眠いぜ」
「それでタマはここでずっと見学してたんだ…」
「え、ええ」
恭弥さんが帰るのを許してくれなくて……とは言いたいが言わなかった。
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