標的453 ページ13
「あ、あわわ。ど、どうしましょう、ディーノさん!!」
更に激化していく戦いにオロオロしているとディーノさんは私を安心させるように微笑んだ。
「大丈夫だ。もしもの時はオレが出るから。まーあいつらは嫌がるだろーがな」
彼のさすあいつらはきっとお姉ちゃんと恭弥さんのことだろう。うん。その認識は間違っていない。
『風の呪解タイムオーバー』
鳴り響く声にバイパーは喜びの声を上げた。ざまあみろ、と嗤うバイパーに敗北を悟ったのだろう、風が鮮血を吐いた。ああっ、と声を上げる私にバイパーは雲雀姉弟へと標的を変えた。
「風はもう戦闘資格を失った!!後はお前だけだ雲雀恭弥!!」
今ボスウォッチをつけているのは恭弥さんだ。サッとお姉ちゃんの顔色が変わる。
「っ!!恭!!」
慌てて恭弥さんに駆け寄ろうとするお姉ちゃんだが、恭弥さんと一緒にバイパーの幻術をモロにくらってしまう。
足元を凍りつけにされ、身動きが取れなくなった彼に私は飛び出した。後ろから聞こえるディーノさんの制止を張り切って。
恭弥さんを失いたくない。頭の中にあるのはただそれだけだった。
XANXUSの拳銃が光を放つ。私は二人の間に割って入った。
「っ!!タマ……?」
「てめぇは……!!」
ギロリと睨まれる。ビクッと肩を竦めるが、私は睨み返した。負けたくない、彼を失いたくないから。
雪属性の炎を灯した……次の瞬間、鞭先がバイパーの手に絡み付いた。そして引かれたことにより、彼の手が恭弥さん達から大きくズレる。
それにより、自由に動けるようになったお姉ちゃんが私の前は出て風属性の炎を大きくした。それにより、XANXUSの光線がパッと消える。
「……見事だ風琳。確か風属性の特徴は“拒絶”。それでXANXUSの光線を無効化したんだな」
「誰だ!?邪魔したのは!!」
ああ、この声は……
バイパーに絡み付いていた鞭の先端が彼から離れる。ピシッと鞭がしなる音と同時に現れたのは……先程まで私と一緒にいたディーノさんだった。
「へへっ。
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