第百二十七訓 ページ40
『コレです』
「ほほう…これはまた中々……では、こちらも」
『…！なんと…まさか斯様なモノが…』
「……何してんだあんたら」
食堂の隅
Aと山南は掛けられた声に顔を上げた
「おォ、土方殿。如何なされた？」
「いやそれはこっちのセリフ…」
テーブルには白い箱が二つ
箱から覗く色鮮やかなスイーツから漂う甘い香りが周囲を包んでいた
『あっち行ってください副長、今大事な会合中です』
「ここ食堂なんだけど、あんたらが異様な雰囲気漂わせてるせいで他の連中が近寄れねェんだよ」
現在はがっつり夕飯時の食堂利用時間内
Aと山南があまりにも真剣な表情で話し合っているため、隊士たちはそこを避けて席に着いていた
『そんなこと言われても…定期情報交換の日なんですよ、新作スイーツの』
「えェ、超機密事項故にこうして隅で内密に行っているのです」
「んなこたァ知るか！つーか食堂でやってる時点で内密も何もねェだろうが！」
『あ、総長！！コレ、甘さも中のクリーム量も絶妙です！キープですキープ！』
「何！？俺にも食わせてくれ柊君！！」
土方の存在を無視してスイーツの品評を始めた二人
溜息を吐いて土方は用があった山南に話しかけた
「…そういやァ山南さん、明日の定例会議の議案の件なんだが…」
「こっちのムースもキープレベルだぞ柊君！」
『本当だ、今シーズンは当たりが多いですね！』
「山南さん、明日の定例会議「こりゃ大変になるぞ…キープだらけじゃないか」
「話を聞けェエエエ！！さっきからキープキープ五月蠅ェな、キープって何だよ！！」
「『あれ、まだ居たんですか』」
「…お前らなァ……」
ﾋﾟｷﾋﾟｷと青筋を立てる土方に気付いているのかいないのか
Aも山南も通常運転である
「ん、もうこんな時間か…そろそろお開きにしよう柊君」
『もうですか？明日何かありましたっけ』
「明日は確か朝から稽古だっただろう？伊東君交えての」
『…あー、明日でしたっけそれ。嫌だなァ、あの人話し出すと長いし』
「ハハハ、そう言ってやるな。気難しい奴だが悪い奴じゃないさ」
＿俺も定例会議なんてつまらんモン抜け出して参加したいぐらいだ
＿総長と伊東の試合なら確かに見たいかも
「……」
どんどん遠ざかって行く二人の声
ポツンと取り残された土方
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ震えながら強く握られた拳
一部始終を見ていた近藤が土方の肩に優しく手を置いた
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みぃ(プロフ) - この作品とっても大好きです！更新頑張ってください！ (2019年6月15日 16時) (
レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
伝説じゃないパンダ(プロフ) - とても、面白かったです！続きがとても楽しみです！立花。。。。あ、立花ぁ〜。続編おめでとうございます！！更新応援しています！ (2019年5月3日 20時) (レス) id: 38426ec896 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！立花、、、、辛いです(泣) 続き楽しみにしております。頑張ってください！！ (2019年4月18日 1時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
時神時神@コーラ中毒(プロフ) - 立花……（泣）続き楽しみに待ってます……立花ぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ (2019年4月18日 0時) (レス) id: 6a39446066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまね | 作成日時：2019年4月17日 23時
